【177】__神林SIDE ページ18
顔が熱くなるのを感じて、タバコを灰皿に潰し、黙っていたアイツを見た。
そして、今度は俺が度肝を抜かれた。
『………そう、だな』
生意気なクソガキで依織の見る目が落ちたとも思っていたが……。
小さくはにかんだその笑みからは、先ほどまでは感じなかった“女”を感じさせるには十分だった。
人は化けるとは言うが、こういう顔も出来るんだな、コイツ。
『なんか、意外だな』
神林「あ?」
『顔怖いのに、そんな優しい言葉が出せるんだなって』
神林「!」
___「匋平君は顔は怖いのに、凄く優しい言葉をくれるよね」
脳裏に思い出す花みてぇに綺麗な声。
あぁ、クソ……全然似てもねぇのに、あの人の方が数倍も綺麗なのに。
今だけどうしようもなく、触れたくなる。
神林「…顔、怖ぇは余計だ」
そう吐きながら、クスクスと笑うコイツの頬に手を伸ばした……時、
扉が壊れるんじゃねぇかってくらいの音がたち、奇声と共にリュウが帰ってきた。
リュウ「リュウ君、ただいまー!!!!」
『っ!?』
神林「っ!ばかやろう!!扉が壊れるだろうが!!」
毎度言っているのに聞きやしねぇ、本当に脳みそ詰まってんのか、コイツ。
リュウ「あれ〜?強面怪人マスターにゲッティーが襲われている!!ピピッ!!ヒーローリュウクン、突撃しまーす!!」
神林「誰が怪人で、誰が誰を襲うって…ちょ、おい」
『え、まっ……』
俺とコイツが止める間もなく、リュウがダダッとこちらに駆け寄ってきて、
デケェ音と共に俺の目の前にいた女が消えた。
『うがっ』と女が出したとは思えないほどの悲鳴を上げ、リュウに押し倒される形で床に倒れた。
リュウ「ふぅ〜平和は守られてぁ〜……て、あれ?ゲッティー?お昼寝モード?」
神林「っ…この馬鹿野郎がぁ!!!!」
怪我人だって言ってある女の腹に堂々と跨るリュウの頭に拳を降ろした。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» せ、宣伝下さりありがとうございます!お友達BAE推しなんですね!もしこちらに赴く機会があればぜひとも仲良くしたいです!(笑) (2021年9月13日 19時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - アレン推しなんですね!私の友達にもBAE推しの子がいて仲良くなれそうですねwwwもちろんその子にもこの小説おすすめしましたよ! (2021年9月13日 16時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 椿さん、出したかったんです!情報全然ないからキャラクターつかめてるか分からないですけど…。コズメズ好きなんですね!私はアレン推しです! (2021年9月10日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 椿さんがでてくるとは....。椿さん結構好きなので嬉しいです!でも推しは那由汰&珂波汰ですw (2021年9月10日 21時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» らむね様!本当に何度もコメント下さりありがとうございます。夢主さんのイメージを気に入ってくださり、光栄です!今後とも頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年8月17日 23時