【159】＿＿神林SIDE ページ48
四季が面倒なヤツを拾ってきて、西門がソイツをいることを了承しちまったから、せっせと看病に追われてる。
どうみてもヤベェ奴なのに、なんで匿うという選択肢が出てくるんだよ。
はぁと溜息を吐きながら、アイツが着ていた上着なんかを一応洗ってやる俺も俺だな。
マジで母親だと思われてんじゃねぇのか？
裏通りが騒がしいから、今日だけ店は閉めて、リュウと四季は休ませた。西門は、アイツが気になると言って泊まろうとしていたが、朝から大学だったから家に戻って、俺が一晩いることになった。
神林「血の量から見て…刃渡り5センチって所か」
致命傷を避けて、刺されたんだろうが…あの出血でよく生きてたもんだ。
やっぱり、こっち側で稼いでいるって事か。
神林「ん？スマホか？」
洗おうと広げた時、ポケットから落ちてきたスマホをギリギリ捉えた。
ふと、画面を見ると着信履歴が大量に残ってる。
だが、その名前の内1つは見覚えのある奴だった。
神林「依織？」
表示には“依織さん”と明記されてる。
俺が知る“依織”という人物で、裏とのかかわりがあるのは……アイツしかいないだろう。
なんで、依織とあんな奴が知り合いなんだ？組との関係か？
首をかしげて考え込むが一向に浮かばねぇ。
頭で考えるのは無理だと悟って、アイツに直接聞くため、部屋へ向かう。
神林「おい、入るぞ……！？」
入って早々目を見開く、部屋は空っぽ。ベッドも綺麗に整頓されていて、もぬけの殻だ。
バッと階段を駆け下りて、裏口の戸を見ると鍵が開けられていた。
チッと舌打ちを一つし、外に飛び出す。
幸い遠くに…と思ったが、すぐ手前の方で見つけた。
神林「おい、どこ行く気だ」
俺の言葉に肩をはねらせ立ち止まったアイツは、紫紺と金色の対照的な瞳で俺を見つめる。
マジマジと見てみると本当に武雷管の色だ。ある意味隠す理由も納得した。
神林「その傷で家に帰る気か？」
『っ、裏の騒ぎ見たから、店を閉めてたんだろ。ここにいたら、いずれ奴等は来る。それでお前等に迷惑かけたら、自分を恨まずにいられない』
神林「絶対安静と言われたばっかだろ。そんなんで出ても、捕まるぞ」
『放っておいてくれ‥‥…っぅ』
路地の汚ぇ壁に手をつきながら、歩こうとしたが、傷が痛むのか膝から崩れ落ちる。
再度舌打ちをし、地面に倒れる前にその小さい体を支えた。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
