【158】 ページ47
『おい、これ大きくないか』
実里「さっきのダンディなお人がくれたのよ。アンタの服、腹部分切っちゃったからって」
優しいわよね〜と体を気色悪くクネクネとさせる実里を冷めた目で見つつ、やや大きいシャツを着た。
丁度、そのタイミングで扉が開かれた。
入ってきたのはやや機嫌が悪そうな神林匋平だ。
神林「終わったか」
実里「あら、匋平ちゃん〜丁度いいタイミングよ。この子の事、お願いね」
神林「お願いされたくはねぇが、他の奴らがもうやる気だからな」
実里「そう言いつつ、結局お世話しちゃう匋平ちゃんは優しいわね」
神林「煩ぇよ」
実里の顔から視線を切り、ジッと私を見下ろした。
その目に敵意が込められているのは気のせいじゃないだろう。
神林「傷がある程度治るまでの間だ。それがすんだら自分の住処に帰れよ」
『言われなくても帰るよ。本当なら今すぐ出ていってもいいんだが……隣のオカマがそれを許してくれないからな』
神林「まぁ、ここから出ていって後々おっちなれたら俺らも目覚めが悪いからな」
実里「素直じゃないわねぇ。そんなんだから依織ちゃんにもグチグチ言われちゃうのよ」
神林「関係ねぇだろ」
ぶっきらぼうに顔を逸らす神林匋平。
彼の口から出た依織という名前を聞き目を丸くしたが…すぐに納得した。
そういえば、この人と繋がりがあったんだっけ、あの人。
神林「おい」
『…え？』
神林「そのネズミ、うちのクロに近づけるなよ」
『ネズミ？……あぁ、こいつか』
私の手の中で大人しく丸まっているリックを見ている神林匋平。
クロというのはこの間、リックが追いかけまわしていた黒猫だろう。
『安心しろ、近づけるつもりもないし…すぐに出ていく』
実里「出て行っちゃダメなのよ！」
『うるさいな、バシバシ叩くなよ！怪我人だぞ！』
背中をたたく実里に対して、怒鳴るが当の本人は神林匋平に向き直った。
実里「それじゃ、私は行くけど。あとよろしくね☆」
可愛くもないウィンクをして、颯爽と部屋を出ていく。
マジで、アイツ一回地獄に落ちたらいい。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
