【151】 ページ40
『…ここは、どこだ？Barか？』
西門「あぁ。Bar7／4の二階だ。普段は四季やリュウが寝泊まりしている場所だが、ここは空き部屋でね。勿論、掃除はしているから安心してくれ」
『いや、寝れるだけ全然。確か、路地入ってすぐ手前の所で倒れていたんだが、アンタが態々運んでくれたのか？』
西門「止血処理をしたのは私だが、最初に見つけて知らせてくれたのは…四季だよ」
自分の隣にいる四季を見る西門さん。
先ほどのことがあったからか、まだビクビクしている。
……そりゃ、いきなりナイフ突き立てられたらビビるよな、元がビビりだし、猶更だ。
『命の恩人に対して、いきなり失礼な事をしたな。錯乱していたとはいえ、怖い思いをさせた』
四季「い、いえ…ぼ、僕は……」
何か言おうとしたが、すぐにその口を閉じて、俯いてしまった。
しまったなぁ……リリックがいなかったのと、仕事の後だから警戒心が抜けなかった。
その結果がこれかよ。好意で助けてくれたっていうのに…。
『四季』
四季「は、はい！」
『自分を無下にするな。お前は私を運んで、彼らに知らせてくれた。そのおかげで、私は今こうして生きて居られる』
四季「！」
『………路地にいたってことは、私を探す奴等も見たんだろう』
そう聞くと、また顔色が悪くなった。
ということは、見つかる危険を冒してまで、ここに連れてきてくれたんだ。
自分も、自分たちの場所を壊す可能性があるかもしれにのに。
『四季がそうして動いてくれたおかげで、私は助かった。今回の一番の恩人は、私を見つけてくれたお前なんだ。だから、ちゃんとお礼と、詫びをさせて』
四季「え…」
『…本当にありがとう。怖がらせて、ごめんなさい』
何とか体を動かし、四季の方を向き直り、ジッと彼の顔を見てから告げる。
そして、背中を丸めることが出来なかったので、首だけを下に向け頭を下げた。
息が詰まるような音が、四季の方から聞こえる。
すぐに震えながら頭を上げるように催促される。
四季「…ぼ、僕にとっても……Aさんは、恩人、でしたので……こ、こんなことで、恩返しとは……言えないんですけど」
『いいや。大きすぎる恩返しだよ…本当にありがとう』
四季「……い、いえ」
たじろいではいるが、先ほどよりも顔色が明るい。
少しは、恐怖心が和らいでくれたのなら、いいんだけど。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
