【146】＿＿The Cat’s Whiskers SIDE ページ35
神林「カタギじゃねぇだろ、その傷！放っておけよ、関わると面倒だぞ」
西門「そうはいかないだろ。怪我だけじゃなく、熱も高い。放置したら命の危険に関わる」
神林「だとしても、俺らが面倒みるギリはねぇだろ。とっとと救急車でもなんでも…「あ、あの！！」あ？」
神林の言葉を遮ったのは、西門ではなく、部屋の前に立っていた四季だった。
その手には西門から言われたように氷の入ったバケツと、清潔なタオルがある。
四季「……っ、救急車は、呼ばない方が……・・いい、と思います」
神林「あ？なんでだよ」
四季「っ……そ、その……そ、その人が、倒れていた……近くで。お、男の人たちが、す、すごく怖い声で………たぶん、Aさんを、探してた、から」
怯えながらもたどたどしく伝える四季に目を丸くする神林。
その言葉を聞いて「なら救急車は呼べないね」と西門も頷く。
西門「匋平」
神林「…………だーっ、わかったよ。とりあえず、俺が知ってる医者を呼んでやる。この時間でも、まだ起きてるだろうからな」
神林の言葉にホッとした顔を見せる2人。
すると、四季の後ろからリックを手のひらに乗せたリュウがやってきた。
リュウ「ボース、マスター！リュウクンの子分2号君だよ〜！ほらほら〜」
神林「だーっ、ややこしいから入ってくるな！そのネズミと遊んでろ」
部屋に入ってこようとするリュウの頭を掴み、そのまま部屋を出た。
騒がしい2人がいなくなり、四季はバケツを手に西門に近づく。
四季「そ、その……だ、大丈夫…なんですか？」
西門「今のところは、とだけだね。一先ず止血をしないと…」
失礼するよ、と意識のないAに告げると、カッターを手に、傷がある腹の部分の服を切る。余分の枕をAの両足の下に置き、清潔なタオルを傷口にあてて、強く抑える。
『うっぅ』という痛みからの呻き声を出すA。
そんなAの背を軽くたたき、呼びかけながら止血を続けていく。
血でタオルが真っ赤になれば、すぐに新しいタオルに変え、それを何度も繰り返した。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
