【145】＿＿The Cat’s Whiskers SIDE ページ34
＿＿ドサッ。
西門「！…四季？」
裏口の方から聞こえた音に驚いた西門。
履歴書の仕分けをする手を止めて、裏口の方へ向かう。
西門「四季？何か物音が聞こえたが、大丈夫……て、その子は…！？」
四季が裏口で崩れ落ちているのを見て慌てる西門だが、それと同時に四季が何とか支えていた少女の姿を見て声を上げる。
はぁはぁと息を吐きながら、西門を見上げる四季。
四季「オ、オーナー！Aさん……体が、すごく熱くて…！それに、お腹の血が、とまらないんです！！」
西門「っ……分かった」
慌てて2人に近づき、四季の代わりにAを抱え上げた。
西門「ひとまず、空いている部屋に運ぶから四季は匋平に頼んでタオルや氷を用意してもらってくれ」
四季「は、はい！」
四季が神林がいるキッチンの方へ小走りで向かったのを見届け、Barの二階へ上がる。
階段横の空き部屋に入り、誰も使っていない簡易ベッドにAを眠らせる。
白い肌はやや紅潮しており、そっと額に触れると掌から熱が伝わってくる。
西門「高いな…(図ってみないと正確には分からないが……この熱さだと平均以上は超えているだろう。それに、この出血は……)」
一先ず止血だけでもしなければ、とすぐ近くの棚に置いていた救急箱を取り出す。
すると、ドタドタと階段を駆け上がる音がくると、バンッ！！と扉が乱暴に開かれた。
神林「おい、西門！また拾って来たのか！？」
怒鳴り声と共に部屋へズカズカと入る神林。騒々しい男に人差し指を口の前に立て、静かにするように促した。
西門「匋平、静かにしろ。重症人なんだ」
神林「関係あるか！また拾ってきやがって！うちはもう置ける所ねぇって言っただろ！」
たくよぉと、ベッドで眠るAを見下ろす。
「あのクソ生意気なガキかよ」と吐き捨て、ガシガシと頭を掻く。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
