【133】 ページ19
ASIDE
BAE宅からバイクで移動し、事務所近くの駐車場に停車させる。
メットを脱ぎ、はぁーと深くため息を吐いた。
やっぱ、彫金の後のバイク危険だな。
明日までに回復しないといけないし……リックを軽くモフって寝よう。
等と考えながら、駐車場から事務所がある路地へ入る。
ふと、リックしかいないはずの事務所から人の声が聞こえた。パッと腰に備えていたナイフに手をかけるが・・その声の主が誰かすぐわかり、手を離した。
『リック…鍵開けたな』
犯人が誰かもわかり、頭を抱える。
こうしていても始まらないので、疲労感漂わせたまま事務所の扉を開ける。
瞬間、ラーメンのいい匂いがしてきた…こいつ等、本当に自由かよ。食っていいって言ったけども。
『…おーい、不法侵入双子』
珂波汰「げっ、もう帰ってきたのかよ」
那由汰「あ、おかえり。貰ってる」
『いや、いいけど…………なんか、なんかなぁ』
納得いかないと自分の中のストレスを押し込め、事務所の扉を閉める。
瞬間飛びついてきたリックをウリウリと手の中に閉じ込めた。
『お前、また鍵開けただろ。やめろって何回もいったよなぁ？』
仕置きのつもりでやっているのに、本人は楽しそうに甘えてきている。
クソ、可愛いから許したくなる……許すけど。
『お前等、用件は？』
珂波汰「これ、なんだよ」
『……あー、それか』
珂波汰が差し出してきたのはBAEの所にも届けられた洋封筒。
予想通り今夜届いたのか……けど。
『説明、明日ね』
珂波汰「はっ！？」
『そのまま食べてていいから、寝させて』
珂波汰「なんだよっ、それ！説明しろよ！ちょ、おい！」
リックの餌を小皿に用意し、鞄をソファに投げつけそれを枕に横になる。
向かい側のソファに座りながらギャンギャンッと言う珂波汰を無視するためヘッドフォンをつけ、曲を聞く。
珂波汰の喧しい声も、部屋の明かりも気にならない位、音と自分の鼓動に集中できる。
そのまま瞳を閉じ、あっという間に私の意識は暗闇に旅立っていった。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 展開怒涛過ぎますよね。CD内以外のストーリーはほぼ妄想なので、楽しんでいただければ幸いです！ｋろえからも頑張ります (2021年8月16日 0時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - どんどんすごい展開になってきてますね！応援してます！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: be5ec27fa6 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！ほとんどがオリジナル展開ですが、今後とも頑張って続けていくので応援よろしくお願いします！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 一気読みさせてもらいました！めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2021年8月8日 6時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます！パラライを知っている方、好きな方が中々いらっしゃらないので、そのようなコメントは嬉しいです！夜叉様との絡みもしたいです！今後ドラマCDの展開が読めないので、追々と考えておりますが、ご期待下さい！ (2021年7月27日 0時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月25日 19時
