【DESIRE】11＿＿アン＆アレンSIDE ページ40
アン「それにしても……思ったより酷いね」
スラムに漂う生臭い空気にうっと顔をゆがませ、思わず後ずさるアン。
その後ろでアレンも同じような顔をしながら「スラムだからな」と呟いた。
そんな2人に声をかけてきたのが、路地裏に座り込んでいた2人の男。
眠りを妨げたと言い、金品とアンを要求してくる。
その2人に絡まれて、面倒くさそうに頭を掻いたアンは「あぁーっ！」とたまらず叫んだ。
アン「バカアレンがバカみたいにメタル盗まれるからこんなバカみたいな状況になるんだよ！どうしてくれるんだよ、このバカ！」
アレン「ば、バカバカ言うなよ！いつまで怒ってんだ！」
アン「そりゃ怒るに決まってるでしょ、バカ！」
アレン「また言ったな！幻影はあくまで演出みたいなもんだろ！？メインの音楽に魂がこもってりゃ大丈夫なんだよ！」
アン「じゃあなに？アンタ味さえよければ高級フレンチを紙皿でサーブしてもいいと思ってんの？」
アレン「っ……あ、あぁ！ようはメインの善し悪しだ！」
アン「ふざけんなよっ！演出がなきゃ、メインのよさも引き出されないだろ！！」
ささいな口喧嘩から、「メイン」を重視するアレンと、「演出」を重視するアンとの言い争いに発達する。スラムにいる男2人も見えていない様子で、更に熱が上がっていく。
男「あ、あの…えっと」
アレン・アン「なに！？」
男2「……な、なんでもないです」
さっきまで強気だった男2人は弱気になり、すごすごと下がっていく。
が、2人は見逃さず「2人はどうなのか」と聞いてきた。
逃げられもせず、答えられもせず、男たちがモダモダとする中、「どっちなのか」と強く圧をかける2人。BAE2人の圧に対して、すっかり小さくなっていた男たち。
刹那、『何してんだ』とAが戻ってきた。
天の助けと言わんばかりに男たちはAを見た。
同時にアンとアレンは「A！」と同時に叫ぶ。
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます！これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします！ (2022年1月9日 9時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月17日 23時
