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【104】__cozmez SIDE ページ11

珂波汰「クソ、どこいった?」


角を曲がった瞬間に姿が消えてしまったAを探す珂波汰。その後ろには追いかける事に飽きた那由汰が大口で欠伸をしていた。



那由汰「…なぁ、もう帰らねぇ?」

珂波汰「ここまで来て帰れるかよ!」

那由汰「なんで珂波汰がムキに……あ」

珂波汰「なんだよ」

那由汰「いた」

珂波汰「え?」



那由汰が指さす方を見ると、上等な背広を着た中年の男と会話しているAを発見した。
「でかした、那由汰!」と褒めつつ、2人を観察する珂波汰。そんな兄をみて「見つけるんじゃなかった」と呆れる弟。







『………だから___そうするよ、けど……・は……』
男「なに……!!そんなこと……__!」






珂波汰「……なんか、言い合ってんのは分かるけど、全然聞こえねぇ」
那由汰「珂波汰、そんな身ィ乗り出したらバレちゃうよ」
珂波汰「だってよぉ………」





男「ふざけるな!!」



「「!?」」





バッと慌てて2人は身を隠すが、自分たちの事を言われている訳じゃないことを知り、そっと顔だけのぞかせる。黒服の男がAの胸ぐらをつかんでいた。






男「貴様‼‼仲介役だからと言って、泥ネズミの分際で、調子に乗るな!!」

『命令を私が受けただけだろ』

男「女の体を言い様に使いやがって…!!こっちが下手に出れば……!!」

『手、出していいのか?』



挑発するようにAが言うと、男は言葉を飲み込む。



『出したっていいけど、それで一番被害を被るのはお前だ』

男「くっ……泥ネズミごときが何を言うか、お前なんて…」

『代わりはいる、とでもいいたいんだろうね。確かに、お前の代わりは何人でもいるよ。
けど、私の代わりは他にいない』




『なんなら代わる?』と言うAに男はただ歯を食いしばるのみ。
クソッと悪態を吐き、乱暴にAの胸ぐらから手を離した。

【105】__cozmez SIDE→←【103】__那由汰SIDE



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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます!これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします! (2022年1月9日 9時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年7月17日 23時

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