【DESIRE】19 ページ48
アレン「っ…まさか本当に、お前が」
この状況においても、未だに信じられないという目を向けるアレン。
そんなアレンに舌打ちをした珂波汰は隣にいる那由汰にも呼び掛けられる。
珂波汰「……盗ったとして、それがなんだってんだ？」
開き直った珂波汰に「おや？」と首をかしげる夏準。彼の反応を無視し「大体なぁ」と言葉を続ける珂波汰。
珂波汰「お前等みたいなアマちゃんは、ParadoxLiveのステージに出る資格なんてねぇんだ！」
那由汰「ぬるま湯に浸って満たされて生きてきた奴が、HIP HOP？ 笑わせんな。そんなfakeでだれが頭振れるんだよ！」
夏準「そんなfakeたちのメタルを盗むなんて……随分関心的な戦い方ですね？」
珂波汰「俺には守るもんがある。つかまなきゃいけないもんがある………。
お前等とやるなんて、時間の無駄なんだよ」
夏準「つまるところ、自信がないんでしょう？正々堂々戦って勝つイメージが湧かない。
だから盗みを働いた……浅ましい考えです。今までの実績もそうやって作ってきたのでは？
ふふっ、凡人程度には思ってましたが………ドブネズミ以下、ですね」
夏準の侮辱ともとれる言葉に那由汰が「違う！！」と返す。その表情は怒りに染まっていた。
那由汰「そんな訳…ないだろっ！」
夏準「違う？ ほぉ…」
那由汰「珂波汰の……っ、珂波汰の作る曲は最高なんだ！
テメェらの作るママゴト曲なんて屁でもねぇ！その赤髪に社会ってのを教えるためにメタルを取り上げただけだ！
俺たちが……お前等みたいな奴等にそうされたように！！」
息を荒くして反論する那由汰に「それは貴女への言い訳でしょ？」とバッサリと切り崩す夏準。その言葉に黙っていたAが『おい』と口をはさむ。
『力づくでもメタルだけ奪えばいいだろ』
夏準「甘いんですね。こういうドブネズミ以下の存在には自分の立場を分からせてあげないとだめなんですよ。貴方だって……彼らに似たことを、したことあるでしょう？」
『……それを今言う必要ないだろ』
夏準「おや、随分と庇うんですね。でもアレン達の依頼を受けた。
優しいのか、残酷なのか、分からない人だ」
そんな言葉を吐きつつも、楽しそうに目を細める夏準。
「なぜ保険が必要なのか、貴方にもわかるでしょう？」とAに尋ねる夏準。しかし、それにAは答えない。
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます！これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします！ (2022年1月9日 9時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月17日 23時
