【109】__珂波汰SIDE ページ17
『もし飯に困ってどーしようもない時、事務所に私がいたら飯作ってやるよ。あと、このカップ麺持って帰っていいぞ」
チャーハンをキッチリ食べた後、帰る際にそう言われて、袋一杯にカップ麺を持たされた。
めっちゃ上から目線……いや、まぁ美味かったし、貰えるもんはいいけど…。
那由汰「そんな怒らなくても、タダ飯なんだし、いいじゃん。しかもこーんなに貰ったし」
珂波汰「そりゃあそうだけど……なんか、貸し作ってるみてぇで凄ぇ嫌」
那由汰「グチグチ文句言うわりにお代わりしてたじゃん。カップ麺貰ったし」
珂波汰「あ、あれは…アイツがそうしろって」
那由汰「なんだかんだ言って、気に入ってるんだろ?」
んなわけあるか!と怒鳴り、先々と歩く。
後ろからクスクスと笑う那由汰の声が聞こえる。
那由汰「でも、珂波汰。いい人だな、あの人」
珂波汰「……おせっかいなだけだろ」
那由汰「姉ちゃんもおせっかいだったよな」
珂波汰「……もう姉ちゃんの話はいいんだよ」
どうせ、もう会えないんだし……その言葉を飲み込み、話をParadoxLiveの方へ持っていく。
珂波汰「1週間後、いよいよ初戦だ」
那由汰「あ、そっか…。なんだっけ?ベア?」
珂波汰「BAEな。HIP HOPを遊びとしか見てねぇ奴等だ。俺らの敵じゃねぇよ」
那由汰「…俺と珂波汰の音楽なら、絶対勝てるよな」
珂波汰「当たり前だ」
ギュッと那由汰の手をしっかりと握り締める。
珂波汰「俺たちの音楽で、お遊び気分の坊ちゃんたちに、地獄を見せてやろうぜ」
那由汰「……うん。俺たち2人の音楽で」
珂波汰「頂点を、力づくで奪い取る」
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます!これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします! (2022年1月9日 9時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年7月17日 23時