羅刹の幻影は囁く 第二章 part4

【108】＿＿AMPRULE SIDE ページ48

忠成「燕家に関して、貴方のような人間にとやかく言われる必要も…つもりもありません」
古都「随分と煽るじゃねぇか………そんじゃ、話はおわりだ」



「帰れ、帰れ！塩撒くぞ！」と急に捲し立て始めた古都。
杖をドンドンと床に叩きつけ、埃がたち、東夏は自分の袖で口を覆う。



東夏「っ…本当に無礼な人間だな」
古都「うっせ、クソガキ！！俺はなぁ！金持ち面で、いけしゃあしゃあと命令してくる奴等が一番嫌いなんだよ！！ほら、帰れー！塩以外投げるぞー！！」



仕舞には自分が持っている杖まで投げようとしたのを見て、忠成が東夏を外へ移動させる。
店を出た瞬間、ガシャッと鍵のかかる音が響き、「何て男だ！」と吐き捨てた。



忠成「……燕家の力を借りずとも、こんな店、潰す事も出来ますが」

東夏「必要ない。寧ろ関わるな。関わる価値すらない」

忠成「かしこまりました」

東夏「…家に帰り次第、風呂の支度を済ませろ。汚らしい埃をかぶってしまった」



クソッと悪態を吐いた東夏は汚らわしいものを取り除くように服を掃う。




東夏「弟子が弟子なら、師も師だな」




憎たらし気に吐き捨て、路地出口の方で待つ車まで急ぎ足で向かった。

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