【105】__AMPRULE SIDE ページ45
東夏「無能と分かっているなら今から………いや、待て。僕自らが出向く」
忠成「坊ちゃま自ら、ですか…?」
東夏「一般庶民とはいえ、武雷管の彫金を行っていた人間だ。会う価値は…多少あるかもしれない。準備しろ」
忠成「かしこまりました」
恭しく一礼した忠成は外出準備を進めるため、東夏のクローゼットを開く。
その様子をしり目に東夏は集めた資料をジッと眺めていた。
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東夏「………なんだここは、虫けらがいるような場所だな」
忠成「この通りに店を構えているそうです。古いレコーダーなどを扱うショップで、マニアの方の間では人気があるとか」
東夏「こんなドブ臭い場所に店を構えるとは……」
忠成「お靴が汚れてはいけませんでしたね。今からでも絨毯を…」
東夏「よせ、こんなところで引けば人目を引く。帰ったら、今日来たこの服と靴を処分しろ。汚らしい匂いが映る」
忠成「かしこまりました」
「それでは参りましょう」と東夏に頭を下げる忠成。
薄暗い通りと、汚れる地面に今一度舌打ちした東夏は進みだす。
角もない道を真っすぐ歩いていると、古びた看板を掲げる店「nocturne」があった。
薄汚れ、乱れた字で「nocturne」と記載されている。
忠成「おや、今日は開いていますね。ここ1週間、部下と私が着ていたのですが…一日も空いている時間がなく」
東夏「お前達の運が悪いのか、その男の適当さが招いたのか……。ここまで時間をかけたんだ、少しは有意義な話を聞けるといいんだがな」
苛々しながら呟く東夏。
「さっさと開けろ」と忠成を睨みつける。それに慌てて頭を下げ、扉を大きく開いた。
カランとドアベルが狭い店内に響く。レジ前にいた男、古都が客の来店に気付き、顔を向ける。
古都「………やっとご主人様ご本人が来たのか」
東夏「!」
そう呟いた古都は「やれやれ」と肩をすくめ、持っていた新聞を置いた。
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テルミヤコウジ(プロフ) - 愛莉さん» いつもご愛読いただきありがとうございます!パラアニ本当に最高ですよね。RTL最終です、少しでも追いつけるように頑張ります! (10月18日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
愛莉 - 本当にそうですよね!パラアニでは推しが動いていることの嬉しさで興奮が収まらないし、しかもRTLが投票開始!もう結果が気になり過ぎます…。part5楽しみに待っています! (10月18日 22時) (レス) id: a2012ddb44 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 愛莉さん» ありがとうございます!パラアニも新曲もやばいですよね!!興奮が冷めぬうちに更新頑張っていきます!! (10月14日 19時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
愛莉 - 今回もとても面白かったです!パラアニ、それにRTLの最終決戦の新曲も出て興奮が収まりません!これからも頑張ってください! (10月9日 1時) (レス) @page35 id: a2012ddb44 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - 椎名さん» 返信おくれてすいません!いつも見て頂きありがとうございます!亀更新になってしまってすいません。もうすぐRTLもクライマックス!少しでも追いつけるように頑張ります! (10月8日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2023年5月15日 21時