【64】＿＿The cat‘ｓ Whiskers SIDE ページ18
神林「おい、リュウ。四季と残りの買い物はどうしたんだよ」
リュウ「しっきーなら、ネズミほいほいとフードマンと一緒に来るから、リュウ君はブーンブブーンとお店に戻ったわけ〜お一人様、ご案内〜！」
神林の質問に対して、奇怪な返信を返すリュウ。
首をかしげながら一先ず振り回された買い物袋を受け取り、グチャグチャとなっている商品を確認する。
神林「(卵とか豆腐は四季の所だな)ネズミ…ほいほいと、ふーどまん？ってなんだ？」
リュウ「なんか、リュウ君たちのチームにご用事があるご様子で〜」
西門「私達に？配達か何かかな？」
神林「……配達と言えば、グラスを新しく新調したから、それが届く位か。だが、配達業者とかでもねえだろ」
リュウ「あのね〜フードマンがね、リュウ君たちに襲い掛かる暴君をこう、えいやー、とうりゃー！って、はねかえしてくれたんだよ〜」
アハハッーと言いながら、飼い猫である
神林「だめだ、コイツ。四季に連絡してみっか？」
西門「うーん、そうだね。襲い掛かる暴君というワードもちょっと怖い所があるし…」
大人２人組が悩んでいると、店の扉が開き「た、ただいま帰りました」という控えめな四季の声が聴こえてきた。何事もなかったのかとホッとした２人は四季を出迎える。
西門「四季、お帰り………あれ？」
神林「…おい、誰だ、その女」
四季の後ろにいる段ボールを持ったAの存在に、それぞれの意味で目を丸くする２人。
『…どうも、一昨日ぶりで』
西門「あ、あぁ。こんにちは」
神林「西門の知り合いか？」
西門「…さっき言っていた、彫金師の子だよ」
神林「は？マジで？」
ジーッとAの顔を見る神林。居心地悪そうな顔をしたAはパッとフードを被る。
フード姿を確認して「ああ、コイツだ」と納得する神林。
『滅茶苦茶失礼な奴だな。大丈夫か、この店』
神林「あ゛？」
西門「今のは匋平が悪いぞ。すまないね」
ドス声を出す神林を下がらせ、前に出る西門。
背後で不服そうな顔をして、「んで俺が」と文句を言っている。
西門「四季、どうして彼女と…」
四季「え、えっと…お、お届け物があるらしくて。その、道案内を」
西門「届け物？私にかい？」
『アンタというよりも、Bar4/7に。はい、これ明細書』
ダンボールの上に挟まっていた明細書を見せる。
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年6月29日 19時
