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【46】__cozmez&悪漢奴等 SIDE ページ48

善の咎めに大笑いしたのち、ヒラヒラと手を振りながら「ごめんなぁ〜」と謝罪をする。


依織「いやな、Aちゃんがあの双子を構っとるからちょーっと妬いてもうて」

『キモッ』

依織「おい、せめて聞こえんように言わんかい」



吐き捨てられた暴言を前に苦々しく笑う依織。


『今まで気にせず付き合ってきたんだから、気にしなければいいのに』

依織「そーはいうても、気になるやろ。スラム街の双子を無条件で楽にさせてんねんから」

『無条件じゃない。依頼をしている』

依織「やとしても俺が出す依頼とは偉い違いやったで」

『アンタのは裏稼業だからだろ』

依織「Aちゃんの所にもあるやろ?それを仕事に出さんと楽な仕事ばっかり出して…し
かも給料は裏稼業分みたいやし」

『何が言いたいんですか』

依織「いや、なーんでそこまで優しくするんかなぁ〜って」



「なんか理由あるんちゃう?」と尋ねる彼を無視し、背を向ける。



『もう帰りますね』
依織「何や帰るん?もうちょいゆっくりしてけばえぇのに〜」



疎ましい表情を浮かべ、再び『ウザイ』と吐き、扉を閉めた。
閉じられた扉を見て、愉快そうに笑う依織と苦虫を嚙み潰したような顔をする善。




善「あんまりからかい過ぎると、本当に嫌われますよ」
依織「あの子、固すぎるねんからこんくらい緩いんが丁度ええねんって」



「おもろいしな」、と笑う依織に肩を落とし、Aに同情した善。




善「…若はAさんと珂波汰君達の関係を、何かお疑いで?」

依織「いや、ちょっとな。人がええ所あるけど、あの双子にはえらい甲斐甲斐しいなぁって思っててん。他のスラムの奴等にも仕事ふっとるけど、珂波汰にやる仕事ほど優しいもんちゃうからなぁ」

善「……調べてみましょうか?」


先ほどのような苦笑を引っ込め、神妙な顔つきで依織に問う。
頼もしい相棒を前にふっと笑い、「ええわ」と手を振る。



依織「たぶんバレてまう」
善「ですが、気になるというのなら…」
依織「それにや、そういうんは、本人の口からききたいもんやろ?」
善「わ、若!!」



「そ、そこまでA君のことを心配して…!」と、ちょっとズレたことを考えている善。
それを察しているのか今度は依織が苦笑を浮かべた。




依織「さて、と。俺らもお仕事しよか」
善「はい!」

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さあ - イベントのご参加ありがとうございます!!私の嫌いな食べ物レバーなのでなんか親近感が湧きました笑これからも頑張って下さい!応援しています! (2021年6月24日 17時) (レス) id: 7aaf2735e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年6月23日 0時

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