【10】__悪漢奴等 SIDE ページ12
依織「何や、何や、別嬪のねーちゃんらがおるな〜」
女子アナ「悪漢奴等の、翠石さん!?」
『……』
キャッと顔を赤くする女子アナとは対照的に、まるでナメクジを見るような冷たい目をするA。その対照的な2人…特にAの方を見て、ブハッと噴き出す依織。
それに対して、眉を寄せるのはA。
『何がおかしいんですか、翠石組の若頭殿』
依織「ふふっ、いやだって、まーるで冷めきった目しとったからさ」
『気のせいですね』
依織「絡まれとったん?かわえーな」
『死ね』
依織「ド直球やな」
ついに我慢できなくなったのが暴言を発するAに対してもニヤニヤと笑う依織。
知り合いの様子の2人に対し、困惑する女子アナ。
善「若!先に行かないでください!」
依織「おー、すまんな。おもろい子見つけたから」
善「おもろい子?…あ、A君じゃないか!!きていたのか!!」
『あ、どーも。ちょ、それ以上近づかないで』
ダッと近づいてくる善に対して、手で制し、止める。
それに不思議そうな顔をして「なぜ?」と首をかしげる善。
『……………筋肉質アレルギーにかかっているんで』
善「え!?」
依織「ブハハハッ!!」
言い訳がましい事を言うと、真に受けたのかガーンッとショックを受ける善と大笑いする依織。女子アナの注意が自分から悪漢奴等に移ったのを見て、サッと歩き始める。
『じゃあ、それよろしく』
そういい、さっさとCLUBの方へ歩いて行った。
紗月「誰だ、あれ」
玲央「声からして…女の子、だよね?」
北斎「ちっちゃくてかわいかったね」
善「…き、筋肉質アレルギーとは…そ、そうと知らず私は今まで…!!」
依織「ブハハハッ!!あーやっぱり最高におもろいなー」
困惑する子供らと、ショックに打ちひしがれる男と、大爆笑の男を見て、女子アナとカメラマンは冷や汗を流したのだった。
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さあ - イベントのご参加ありがとうございます!!私の嫌いな食べ物レバーなのでなんか親近感が湧きました笑これからも頑張って下さい!応援しています! (2021年6月24日 17時) (レス) id: 7aaf2735e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年6月23日 0時