浮気者に成敗を

嫌悪 ページ13

･









木兎「 あ、これは…その…。」









涙が止まらない。悔しいし悲しい。









『 な…なんなのこれ…。説明してよｯ…。』









別にこれは勘違いだとかちゃんと言ってくれるからまだ安心は出来る。









木兎「 … 。」









下を向いたまま。
ただ、光太郎はずっと黙り込んでいる。









『 … 怒ってないから説明して？？』









木兎「 …ごめん、今はまだ何も言えない。」









『 … なんで？』









木兎「 俺にとっての今の優先順位はAじゃねーんだ、ごめんな。」









そう言って立ち去ろうとする光太郎。









赤葦「 木兎さん … ！『 赤葦君いいよ！！！』









『 もういいよ何にも言えないなら… 。さっさとどっか行きなよ。』









木兎「 ｳｯ … 。」









バタンッ ＿＿＿＿









屋上に繋がるドアが虚しく閉まる。









…… は、は、は。









『 あー、なにそれ。ほんと私ばかみたい。』









赤葦「 先輩…。」









『 ほんとなんなんだろう光太郎のあの態度。もう私に飽きたのかなー？』









うそ、そんな風に思ってない。









赤葦「 …… 。」









『 あんな風に言わずにいっその事今振って欲しかったなー。』









ごめんね、赤葦君。こんな姿見せて。









『 あんなやつ大っ嫌い… 。』









私は私に嘘をつく。

通知→←苛立ち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す