【zm】来世で会いましょう ページ9
俺は今、悪い夢を見ている。だって____。
『鳥井…？』
Aそっくりな奴が俺の前に現れるなんて…。
見慣れない服装をしている此奴は夢咲Aと言うらしい。話を聞く所によると、にわかには信じがたいが彼奴と顔と名前が同じだが、どうやら俺のいるこの"世界"とは別の世界から来た存在らしい。
逆に彼女の世界にいる鳥井、あだ名が俺と同じ名前のゾムと呼ばれている奴と俺はそっくりらしい。
『ねぇ、お兄さん』
「ゾムって呼んでや」
『じゃあ私の事は夢咲って呼んでよ、こっちの世界のAさんと紛らわしくなるでしょ？』
「おん、ありがとな。じゃあ夢咲って呼ぶな」
『うん！』
______ __
夢咲は自分の世界での出来事や俺と瓜二つの鳥井という奴の話をすごく楽しそうに話してくれた。
『あ、ねぇゾムさん。今度はこっちの世界の話聞きたい！私と同じ顔したAさんの事教えてよ、どんな人？今会える！？』
今度はこっちの世界の事、興味津々でAの事を聞いてくる。こっちの事はともかく彼奴は____。
「彼奴には会えんよ」
『忙しいの？』
「二度と会えんから…俺も、お前も。」
ﾋｭｯと息を呑み楽しげな表情から途端に悲しげな表情へと変わる彼女に少し申し訳なくなる
「悪戯好きでな、よぉ俺と一緒に仲間に仕掛けて遊んどったわ。」
「あと、仲間思いでな部下や城下の奴らはもちろん、特に幹部の俺らの事はめっちゃ好きって言っとたわ。…よぉ笑う奴やったしあの顔をもう一度見てぇな」
「ま、でも仲間思いすぎるのも考えものやな。彼奴な、Aこの前の戦争で死んでんねん。俺庇って」
「…好きやったのに、な…不甲斐ねぇな…」
最後にポロッと本音がこぼれる。ハッと我に返り隣に居る夢咲へ目を向けると俺は目を見開いた。彼女は両目からポロポロと涙をこぼしていた
「…ふはっ、何でお前が泣いてんねん」
『っ、だって、』
「あぁ、擦ったらあかんて。ほら、ハンカチ使い」
泣いている彼女にハンカチを渡し優しく背中をさすってやるとだんだん落ち着き鼻をすんすんと鳴らしながら話す
『…ごめんなさい。知らなかったとはいえ話すの辛かったでしょ？』
「ちょっとな。それに、いつまでもウジウジしとったらAに怒られてまう。」
『…ゾムさんは強いね、』
「…そんなことないで」
『……』
「……」
______ __
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茶 - コメント失礼します。 こちらの作品の話ではなく大変恐縮ですが、お二人の総合日記、とても素敵な作品でした！可能でしたら、またどこかで読む機会があればなと思います。是非お伝えしたくてこちらにコメントしました。長々とすみません。 (2022年4月27日 23時) (
レス) id: 46a55a84d9 (このIDを非表示/違反報告)
スコーン(プロフ) - ミサキ@さん» 触発されてしまいました…笑 (2021年6月14日 14時) (レス) id: ad0fb54ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - rbrさんのやつついったーのやつやぁん (2021年6月14日 10時) (レス) id: 9c2cfec67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スコーン | 作成日時：2021年5月22日 19時
