【gr】糖分とは ページ4
『………』
「………」
『………』
「………」
いや、なんか喋ろよ。
何だ、何なんだ急に。いきなり抱きつかれたかと思ったら無言で見つめられている私の身にもなってくれよクソが。
いや、うん、その疲れた目を見れば分かりますよ、大量にあった書類を片し終えたんですね？お疲れ様です本当に。しかしそんな死んだ目でずっと見つめられても貴方の好きな糖分は持ってないんです。特に大量の仕事した後はいつも糖分を必要としてたもんな、でも無いんだ。なんでマンちゃんのとこに行かなかったんだよ人選ミスだよこんにゃろ寝ろばか。
そう悪態をついていると急に腰に回していた腕に力を入れ徐々に腹立つほど整っている顔が近づいてくる。
『うぉい、ちょっと待ってちょっと待て、何しようとしてんじゃコラ。糖分は持ってねぇから他を当たってくださいませんこと？』
「…………」
『今欲しいのは糖分だろ？糖分を必要としてんだろ？分かってる、分かってるよ分かってるからさっさとマンちゃんかコックの所へ行きなさいよお"ら"。』
これだけ話しかけているのに反応がないうえ近づくのを止めないので急いで彼の口を手で塞ぐとあからさまに機嫌が悪くなるグルッペン。しかし、それでも近づくのを止めない為もう片方の手で肩を抑える。
『おい総統様よ、なんだ、何がしたいんだよお前は！なぜ近づくんだよ、糖分目当てじゃないならもうさっさと寝ちまえよぉぉ！』
これだけ騒いでも力を入れるグルッペンにただただ困惑していると口を抑えていた手に生暖かいものが触れる。
『っ？！』
「…っ………ん、」
手を舐められたことに驚き力を緩めたせいで抑えていた方の手を退かされ唇を奪われる。
何が起こったのか分からず呆然としている私を見て満足気に離れるグルッペン。
『なっ、なにす、なに、何してっ…ばか！』
分からなすぎてもはや小学生並みの語彙力になるがそんなもの知ったこっちゃない、どうしてくれようか。
睨みながらそんな事を考えていると彼はお構い無しに私の髪を一房掬うとその髪にもキスを落とすと一言、
「
そう言い頭を軽く撫でると彼はようやく部屋を出る。
『必要だったのって糖分じゃなかった…の…？』
部屋に1人顔の赤い私だけが取り残された。
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茶 - コメント失礼します。 こちらの作品の話ではなく大変恐縮ですが、お二人の総合日記、とても素敵な作品でした！可能でしたら、またどこかで読む機会があればなと思います。是非お伝えしたくてこちらにコメントしました。長々とすみません。 (2022年4月27日 23時) (
レス) id: 46a55a84d9 (このIDを非表示/違反報告)
スコーン(プロフ) - ミサキ@さん» 触発されてしまいました…笑 (2021年6月14日 14時) (レス) id: ad0fb54ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - rbrさんのやつついったーのやつやぁん (2021年6月14日 10時) (レス) id: 9c2cfec67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スコーン | 作成日時：2021年5月22日 19時
