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第11話 女の感だよ。 ページ12

Aside


とんとんと肩を楼卯さんに叩かれる。

「ねぇねぇ、名前は?」

名前...?

「あ、Aです。淡雪A。」

「裕貴君あっち行って。」

しっしっと、裕貴君を追い払う。

「はいはい。」

「ねぇAちゃん、裕貴君の事好きでしょ?」


っえ!?

「!な、なんで...。」

「女の感だよ。で、もっと近ずいたら?」


近ずく?

「どうやって?ですか?」


「例えば、彼女になるとか、」

にぱっと笑って言う楼卯さん。

「無理ですよ。」


「なんで?なればいいじゃん。
本当はダメでも、嘘の彼女」

「嘘の彼女?」

私は意味が分からずに、オウム返しする



「裕貴君!ヾ(・ε・。)チョイチョイ」

おいでおいでと裕貴君を呼び寄せる

「何ですか?」

「コショコショコショコショコショコショ」

裕貴君の耳に手を当てて楼卯さんは何か喋ってるみたいだ。

どんな事だろう?

「え"っ、」


「これ絶対だから!約束だから!」


「はぁ!?」


「Aちゃん!ヾ(・ε・。)チョイチョイ」


そして今度は私が呼ばれた…?

「え?あ、はい。」


「今、裕貴君に、『私の結婚式までに彼女を連れてこい』って言っといたから、依頼が来るかも。(コソッ」


え!?結婚式!?



「え?結婚するんですか?」

「うん来月。」

「早っ!」


「大丈夫!裕貴君の女友達なんてAちゃんしかいないから!」

笑って大丈夫大丈夫〜と言う楼卯さん。

「えぇー...。」
なにその根拠の無い理由。
信用していいのか...?

でも悪い人じゃなさそう...。

「あ、じゃあ、LINE上げる!スマホ出して!」

じゃあ、の意味が分かんないよ。
従うけどね!

「はい。どうぞ。」


「ありがと。色々お姉さんに相談してね!」

チラリと腕時計を見て楼卯さんは言う。

「んじゃ、碧月ちゃんのLINEも貰ったし、
そろそろお邪魔なオバサンは消えますか。」

と、冗談っぽく言う楼卯さんに、

「そうですよ。お邪魔なので帰ってください。オバサン。」

と、冗談っぽく笑って返す裕貴君。

「ちょっと!なによオバサンって!まだ25歳です〜!」

25歳なんだ...。
童顔だから幼く見えるのかな?


「はいはい。良いですね。
もう直ぐ結婚する人は余裕があって。」

なんて楽しそうな笑顔の裕貴君。



ほんとに仲いいんだな...。
見てて辛いや。


チクチクグサグサ

なにかが心に刺さってるみたい。

なんだか心がモヤモヤする。

黒い塊が心に引っ付いて離れないような気分の悪さ...。

第12話 本当に見境が無いのね。(棒)→←第10話 実は家が隣でね!?



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作者名:白い悪魔 x他1人 | 作成日時:2018年2月26日 13時

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