さんじゅうはちわ 【３８話】 ページ41
Aside
服も買った(買って貰った)し、あとは寝るだけ
布団に入ると意識は簡単に夢へと落ちていった
目に付いたのは色の着いた景色
中学校だ
まだ少し新しい１年生のそれとは違い私たち２年生の制服は体に馴染んだようだった。
桜の花びらがひらりと舞い落ちているところを見るとどうやら今は春で３年生が卒業証書が入った筒を持っている。
つまりは３年ほど前、まだ私が中学２年生だった時の卒業式の記憶だ。
私は３年生が散らばり楽しそうに話している所をゆっくりと見て回っていた。
なつねぇいないかな？今日の放課後の事ゆうにぃから聞いてるよね？
なつねぇのことだからゆうにぃともちたとはるきちといるはず...
多分雛ちゃんもそこにいるかな？
少し前まで小学生だった雛ちゃんはたった１年で成長した。
１歳しか変わらない私を姉のように慕ってくれて嬉しかったのを覚えてる
「...でさ〜」
！
なつねぇの声がしてそちらを急いで見る
親しそうに笑うなつねぇの隣にいたのはゆうにぃでももちたでもはるきちでも勿論雛ちゃんでもない。
綾瀬恋雪だった。
私は美化委員に入っているからその顔を委員会でよく見る。
それに恋雪は学校の花壇の手入れを1人でしているため私にとって『花好きな美化委員』という印象が強かった
その恋雪先輩がなんでなつねぇと仲が良さそうに喋っているの？
会話に聞き耳を立てると漫画が話の大半でなつねぇが前に言ってた漫画友達とは恋雪先輩の事かと納得する。
なつねぇはこのまま話すだろうから別の人を探そうと思って周りを見渡すと
雛ちゃんがこちら、いや、なつねぇと恋雪先輩の方を向いていた
...どうしたんだろう？
そのままその場をスルーしてゆうにぃを探す
見慣れた長身の男の子
ゆうにぃの姿を確認すると一目散に駆け出す
「ゆうにぃ！」
「A...今日の事夏樹には言ったか？」
「...そ、それがさ〜、中々なつねぇが見つからなくて...
おかしいなぁ？わかりやすい目印が頭に乗ってるのに...あはは。」
ゆうにぃがなつねぇのことを好きなのは
ずっと一緒に見てきた私じゃなくてもわかってしまうほどにあからさまだった気がする。
「そうか、ったくどこ行ったのかな。」
...いいなぁ。なつねぇは...。
もう中学２年生にもなるのになつねぇのことを羨むくせは変わらないな...
「榎本さん」
そう呼ばれて
くるりと振り返ると...
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白い悪魔(プロフ) - Lさん» はい！更新頑張ります！ (2019年3月14日 19時) (
レス) id: 87fddef293 (このIDを非表示/違反報告)
L - 最近見つけて読み始めました！自分、ゆっきー大好きなんで、ぜひぜひ幸せにしてあげてください！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 6264bb445c (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - 十六夜さん» はじめまして！長文ありがとうございます！！私も恋雪君には幸せになって欲しいです...(切実)。更新頑張ります！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: 5c009119ee (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - はじめまして！告白予行練習の小説が好きで、その夢小説を探していたらここを見つけました！恋雪くんも幸せになってほしいって思ってます。この夢主も恋雪君にどこか似てますね。だからこそ二人には幸せになってほしいです。更新、頑張って下さい！！！！！！ (2018年6月10日 15時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - スーナ-suunaさん» 励みになります！ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2018年4月1日 21時) (レス) id: 3cda70d12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い悪魔 | 作成日時：2017年4月21日 20時
