にじゅうごわ 【２５話】 ページ27
Aside
それは、突然だった。
仕返しとでもいう様に恋雪君の暖かさで私の身体が包まれた感覚。
ぎゅっと壊れやすい物を壊れないようにと大事に扱う様に恋雪君は私を抱きしめた。
頭の理解速度が追い付かなくて少しのパニックに陥る。
「えっと...？恋雪...君？」
もうそろそろなつねぇとゆうにぃも帰っただろうと思い帰ろうと少し立ちかけた足を元に戻す。
「あ、えっと、つい...。」
そう言うとﾊﾞｯと離してくれた。
「恋雪君、顔真っ赤ですよ？」
なんて少しからかうように笑うと
「Aさんも」
なんて恋雪君も笑って返してくれた。
.
「そろそろ戻りましょうか」
顔の赤みも引いたし...と付け加える。
夕日は今にも沈みそうなほど下がっていた。
多分下校時刻もギリギリだろう。
「ぁ、私教室に忘れ物してたんです。」
つい、ここから２人で帰るのは恥ずかしくてお守りに頼ってしまう。
「じゃあ、校門の所で待ってますね」
少し泣き跡が消えない目で恋雪君は笑う
「分かりました。」
少し顔の熱を教室で冷ましてから校門へ行こう。
目立たない程度に赤みは引いたがまだ少し熱い。
また後で、と言って屋上から出て階段を降りる。
その階段でふと思い出す。
雛ちゃんの好きな人の事。
３年生、
優しくて、
かっこいい、
好きな人がいて、
その好きな人は多分身近な人...。
私が空に言った恋雪君への想い、
優しくて、
優しすぎて傷ついちゃう事もある人で、
笑った顔が綺麗で
高校に入って変わって...
もし、私の考えている事が合っているなら...
雛ちゃんの好きな人は...
「恋雪君...？」
そう考えれば確かにパズルのピースのようにうまくはまっていく。
３年生なのも、
優しいのも、
好きな人が居ることも、
身近に居る好きな人はなつねぇ...。
そっか。
そっか...！
どんどんと私の頭の中でピースがはまっていく。
雛ちゃんが今朝覚悟した表情だったのも、
きっと今日告白しようとしているんだろう。
なつねぇも雛ちゃんも似てるなぁ...。
ほんとにそっくり。
「それなら私は...どうしよう。」
恋雪君が好きだと自覚してしまった今日に。
恋雪君を雛ちゃんが好きだと知ってしまった。
私に出来る事は
「やっぱり...応援...なんだよなぁ...」
妹の様な可愛い存在である雛ちゃんと争うんじゃなく応援したい。
でも弟の虎太郎も応援したい。
矛盾だ。
空なら
『Aのやりたい事をやりな』
って言うんだろうな
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白い悪魔(プロフ) - Lさん» はい！更新頑張ります！ (2019年3月14日 19時) (
レス) id: 87fddef293 (このIDを非表示/違反報告)
L - 最近見つけて読み始めました！自分、ゆっきー大好きなんで、ぜひぜひ幸せにしてあげてください！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 6264bb445c (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - 十六夜さん» はじめまして！長文ありがとうございます！！私も恋雪君には幸せになって欲しいです...(切実)。更新頑張ります！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: 5c009119ee (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - はじめまして！告白予行練習の小説が好きで、その夢小説を探していたらここを見つけました！恋雪くんも幸せになってほしいって思ってます。この夢主も恋雪君にどこか似てますね。だからこそ二人には幸せになってほしいです。更新、頑張って下さい！！！！！！ (2018年6月10日 15時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - スーナ-suunaさん» 励みになります！ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2018年4月1日 21時) (レス) id: 3cda70d12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い悪魔 | 作成日時：2017年4月21日 20時
