にじゅうよんわ 【２４話】 ページ26
Aside
勿論、少し身長が届かないから座ってるけどね。
「うぁ...うぅ...ﾋｯｸ...ぅぅ」
しばらくすると恋雪君の泣き声が横から小さく聞こえてくる。
悲しかったんだろう。
とっても。
私はそういった感情を持った事が無いから分からないけど。
それほどまでになつねぇの事が『好き』だったんだ。
もしかしたら恋雪君は分かっていたのかもしれない。
なつねぇの気持ち。ゆうにぃの気持ち。
『それ』が同じである事に。
それでもなつねぇを好きでいたんだ。
そう考えるとあんな場面を見てしまって
それでも後輩である私に涙を流している事を気付かれまいと
無理して笑うなんて...
この状態には『尊敬』と『怒り』が生まれる。
そんなに強くいられるという『尊敬』
もう少し頼ってくれてもいいんじゃないかという『怒り』
そんな矛盾が生じた感情を抱いて恋雪君の頭を撫で続ける。
「大丈夫...だから無理して笑わないで」
そう声をかけ続けながら。
ふと、思い出した事がある。
昔空と話した事
『え？このドラマの子の感情？
...んー、好きな人の事は人より少しでも知っていたいし、一番頼ってほしいって事かな？
ウチ？ウチも好きな人が出来たら一番頼ってほしいかな。
それにこれが好きって事だと思うし、そう思える人と付き合いたいなとか思うから...。』
なんて照れ笑いながら恋愛ドラマを観ていた。
そっか...
空の言ってた『好き』ってこんな感情だったんだ...。
私は恋雪君が......好き...なんだ。
そう思うと自然と顔がほころんで笑顔がこぼれた。
心做しか胸があったかくてぽかぽかしてる、
こんなに幸せになれる気持ちだったんだね。
なつねぇ。空。
.
しばらくすると恋雪君の泣き声が聞こえなくなった。
「...ｯご、ごめんなさい。」
そう恋雪君が謝ってきた意味がわからなくて。
「え、どうしてですか？
恋雪君が辛い感情を全部吐き出せてたらいいんですよ。」
なんて言って笑ってみせる。
「ぇ、ぁ、なら、いいんですけど...
男なのに弱い所とか見せて...」
戸惑った顔をしてからやっぱりダメだと自分を咎めているのか
怒られてしゅんとして耳が垂れた犬の様な具合で落ち込んでいる。
「ふふ...そういった弱さも含めて恋雪君ですよ。
私はそういった表情も見れて嬉しいんです。」
なんて言うと恋雪君は少し頬を赤くして私もつられて頬が熱くなるのを感じた。
「ぁ、ごめんなさい...ふぇぁっ！」
突然の事に変な声を出してしまう。
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白い悪魔(プロフ) - Lさん» はい！更新頑張ります！ (2019年3月14日 19時) (
レス) id: 87fddef293 (このIDを非表示/違反報告)
L - 最近見つけて読み始めました！自分、ゆっきー大好きなんで、ぜひぜひ幸せにしてあげてください！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 6264bb445c (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - 十六夜さん» はじめまして！長文ありがとうございます！！私も恋雪君には幸せになって欲しいです...(切実)。更新頑張ります！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: 5c009119ee (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - はじめまして！告白予行練習の小説が好きで、その夢小説を探していたらここを見つけました！恋雪くんも幸せになってほしいって思ってます。この夢主も恋雪君にどこか似てますね。だからこそ二人には幸せになってほしいです。更新、頑張って下さい！！！！！！ (2018年6月10日 15時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
白い悪魔(プロフ) - スーナ-suunaさん» 励みになります！ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2018年4月1日 21時) (レス) id: 3cda70d12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白い悪魔 | 作成日時：2017年4月21日 20時
