g i f t eighteen★ ページ18
？side
「んー、みんな寝た？」
僕がそう確認すると隣の少女は高い声で
「そうねー、寝た...かも？」
と曖昧な事を言う。
「まぁ、いいや。起きてた人は不合格として試験の前に現実世界から脱落させちゃうから。」
僕がそう言いながら作業を始めると少女は
「おー、怖怖」
といってからかう
「まぁ、脱落させるのは＿＿じゃなくて私なんだろうけどさ、」
めんどくさ、とでも言うようにため息をつく
「なんだよ。言うのは勝手だろ。てか、少しは手伝えって」
これ、１人じゃ結構めんどくさいんだから...と手の作業をやめずに言う、
「はいはい。って、私が機械音痴なのわかって言ってる？」
そう言われ希未様様と＿＿が機械音痴なのを思い出す
「あー、そうだったな。希未様と＿＿は機械に疎かったっけ。」
「そ。だから＿＿ちゃんは悪い子がいないか、見回りに行ってきまーす」
んーっと伸びをしてバスの床をスキップする。
危ないし、つまづいて転ぶぞ。なんて発言はしない。
＿＿の驚異的な身体能力を僕は知っているからだ。
＿＿の体力は底なしとでも思えるほどにあって
万が一つまづいたとしてもきっと一回転でもして笑うだろう。
＿＿は指差し確認とでも言うようにのりのりで確認していく。
体が跳ねる度に薄い紫色の髪も跳ねる。
ため息をついて視線を作業の方に戻そうかと思った時、＿＿の体が止まった。
？、どうしたんだ？
「みっけ！悪い子みーつっけた！」
「ﾋｯ...た、助けて下さい...！！」
なんて怯えた声が聞こえる。
ふーん。
そうかそうか、見つけちゃったか...。悪い子。
「あははっ...！」
そう、おかしくてつい笑ってしまう。
「ﾋｯ...！」
「喰べたい？これ。半分こか、まるまる１個か。
あ、まるまる１個だったらじゃんけんだからね！」
むーっと敵意むき出しにして言う＿＿は、よほどお腹が空いてるのだろう
「勿論、半分こ、だろ？」
「なら、よし！」
と、途端に上機嫌になる。
鼻歌を歌いながら＿＿は女子生徒の肩を持つ力をどんどんと強くしていく
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱ！！！！痛い痛い痛い痛い！！！い"た"い"！！！！ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ！！！」
という叫び声がバスの中に響く
「こら！そんなに大声出しちゃダメでしょ！」
めっ！と子供を叱るかのように、＿＿は自分よりも大きな生徒をﾊﾞｷｯと壊した。
「＿＿も喰べなよ。私の奢りー」
なんて言う＿＿にそれは違うと言う
「奢りも何もタダだよ。こいつらは」
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作者名：白い悪魔 | 作成日時：2017年4月16日 7時
