俺達は潔癖症のお前を汚したくて仕方がない

汚したい５ ページ6

「えー、皆さんこの教室で一年間＿＿」







『以外だな』




あぁ、まさかこういう風に取られるのは

久しぶりだな

このクラスの奴等はきっと皆


ポジティブなんだろう


まるで馬鹿の集まりじゃないか


まぁ、触ってこなければ


ボク的にはいいんだけど


どうせ、イヤになったら


サボったらいい


勉強は、サボった場所でやればいい


どうせ、母さんが


学校側に言ってあるだろうし



「では、皆さんこれで先生からの
お話は終わります。
皆さんはこれから
帰宅したり部活動見学にいったり
すると思いますがくれぐれも
事故などはしないように！」





ｶﾞﾀﾝ




「「「ありがとうございました」」」







ｶﾞﾀﾝ




「ねぇ！保奈美！
これからどこ行こうか！」



ｻﾞﾜｻﾞﾜ


「私は帰ろうな」



ｻﾞﾜｻﾞﾜ




ｶﾞﾀｯ




『、、、図書室に行こうか
どうせ、まだ時間はある暇潰しだ』






ガラッ






あぁ、五月蝿い


やっぱりポジティブの集まりじゃなく


馬鹿の集まりだったね


まぁ、村上さんには感謝しようかな


村上さんに友達が多くいて良かったよ


ホントだよ？これ冗談じゃないから


これで、堂々とサボれるように
なったからね


あ、そんなにサボりはしないよ？




ガラッ



『以外と広いんだね』



ボクは図書室に来た理由は


暇潰しだが


こんなに本なあると、読みたくなる


ん？汚くないのかって？


これも練習だよ


潔癖症を直すため



どうせ、ここにある本達は


色んな人に触られているだろう


とてもとても汚い


まぁ、ピークの時だった



気絶してたね



まぁ、今のボクなら、ここまではできる




でも、ボクはこれを治さないと



部活は厳しいよ




あぁ、どの本にしようか




さっさと選ばないと時間がないし



これにしようかボクは図書室の


１番分かりにくいところにある


一冊の本を手に取った



『太宰治、斜陽(ｼｬﾖｳ)』


これはボクが１番気に入っている本



これはボクが１０歳くらいからなん十回も

読み返ししている本



ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ



内容は全て頭のなかに入ってるんだけど


やっぱりよみたくなる



ガラッ



誰かが入ってきたね


ま、こっちには用がないだろう



気にしないでi




「その本、どこにあったんですか？」




『え？』




.






.





.





「私は柳生比呂士と申します
その本はずっと行方不明だったので
どこにあったのかなと思いまして」

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