俺達は潔癖症のお前を汚したくて仕方がない

神の子はタチが悪すぎる ページ36

なんでこうなった？


なんで幸村さんがボクに抱きついてる？

なんで真田さんがボクの体を支えている？

それに、何か越しに触られているけど

こんな薄っぺらい布

無いようなものだよ

真田さんは自分の肌が当たらないように

タオルを使って支えてくれているけど

幸村さんは懐に幸村さんの綺麗な顔が

あったってるんだけど、、、


あぁ、震えてきただけどこんなことで

汚いとかいっていたら

部活には入れないから涙を堪えて

我慢する

あと少しで退いてくれるだろうとか

帰ったらシャワーを一番に浴びようとか

考えてると気持ちが楽になった


けど、幸村さんは面白い玩具でも

見てるかのようにニヤニヤしながら

此方を見てる楽しんでる

ホント、良い性格してるよ


ｸﾞｲｯ



幸村「ねぇ、A
俺や皆さAのこと気に入ったから
今から名字じゃなくて名前で呼ぶから
俺達のこともさ名前で呼んでくれない？
勿論の事だけど先輩命令で
拒否権はないよ」



柳さんみたいにボクの髪に触るくらいの

近さで話しかけてくる声はなんだか

色っぽくてなんだか此方が恥ずかしくて

頬が紅くなるのか自分でも分かる

心も恥ずかしがってるみたいで

ﾄﾞｸﾄﾞｸ煩くて仕方がない




幸村「ねぇ、なんで顔が
真っ赤になってんの？さっきの命令に
答えるだけなのに、教えてよA
もし言ってくれないならさ俺が勝手に
想像するよ？それでもいいの？」ﾆﾔ



幸村さんは慣れた手つきで

顔に手を添えてくるもちろんその手には

手袋を履いてボクが潔癖症を理由に

逃げないようにしている

幸村さんはボクの耳に口を近づけ

さっきよりもっと色っぽい声を出して

喋っているから耳に息が降りかかるから

それがくすぐったくて仕方がない

ボクが思ってたより神の子はタチが

悪すぎる皆が見ているなかで

ここまでするなんて

どんな神経をしているのか

ボクの顔は多分ゆでダコみたいに

真っ赤なんなろうな




幸村「Aは女の子みたいだね
ホント可愛すぎるよ
それに普段も感度がすこぶる良いんだね
Aが女の子だったら
すぐに付き合うよ
まぁ、このままでのAも
もちろん好きだよ」


あぁ、なんで女子は幸村さんに惚れるか

分かった気がするよ



柳「精一、からかいすぎだ
Aが可哀想だぞ」



柳さんて、度胸あるよね

他の達は気まずそうな顔でこっちをみている

なんか謝りたい気分だよ

お冗談はよしこさんですよ→←もっと意地悪したくなるから

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す