共有しておきたかった双方の波 ページ25
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
ぁあ！止まれ止まれ止まれ止まれ
けれど、心は躍りを止めてはくれない
どんどんボクの躍りの波が流れていく
その度に
ボクの頬は段々紅く染められていく
それと同時に恥ずかしさがこみ上げ
段々手の力が弱まっていく
ｷﾞｭｭｯｯ
『ｯ!!!』
真田「夏目俺にも勇気という
ものがあるだぞ？」
真田さんはボクの弱まっていく手を
さっきより強く強く握りしめ
離れないようにした
真田さんの顔を見てみると
恥ずかしそうにこちらを見て笑っている
ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ
手から真田さんの波が
ボクの体を駆け巡っていく
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ
ボクらはお互いの波をお互いの体に
駆け巡らさせる
その行為によって
ボクらが繋がっていることが
目を瞑っていてもわかる
真田さんの手はボクの手より大きくて
ゴツゴツしている
マメの潰れたて固くなった跡
少し焦げたてを見ると
一生懸命練習しているのが丸分かりだ
あぁ、ずっとこうしてお互いの波を
共有していたい
『真田さん手、』
真田「ｯ！あぁ、すまない今離すk
いいえ、もう少し握らせてください
あ、あぁ、分かった」
『真田さん、ボクね
時々、人肌が恋しくなるんですよ
潔癖症なのにって、
思うかもしれませんけど
ボクだって、人間なんですよ』
真田「あぁ」
『ボクが触らないでっていって
触らないで貰ってるのに
こういう風に触って相手の温かさを
貰っていくんです、馬鹿みたいでしょ？』
真田「夏目、お前は欲張りなんだな
だが、そういう欲張りも必要なことだ
俺の温かさならいくらでもお前にやろう
俺はお前を馬鹿だとは思わん
お前はまだ子供なんだ上の者に
甘えたらいい俺は時と場合にはよるが
甘やかしてやるぞ」
真田さんの手とボクの手は
何かを狭間に繋がっているが
存分に相手の温かさが伝わってくる
ボクはほんのすこし泣きそうになった
真田「夏目そろそろ手当てをするぞ
これはまたやってやるほら
腕を出せ」
あぁ、まだ、、まだ離れたくない
けど、迷惑をかけるのは嫌だ
ボクは真田さんと
重なりあっていた手をのけ
右腕をポンと手の代わりにおいた
真田「カットバンでは小さすぎるな
上にガーゼでもひくか？」
『真田さんが
好きな通りにしてください
ボクは真田さんを信用してますから
なんでも良いです』
ボクはヘラっと無邪気に笑って見せた
役に立つ試合と立たない試合→←繋がった手から手へと波が伝わっていく
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マリルリ(プロフ) - とても面白いです！無理せず更新頑張ってください！ (2020年4月5日 21時) (
レス) id: af06a4b423 (このIDを非表示/違反報告)
ツナみゃー(プロフ) - 莉歌さん» 莉歌さん！コメントありがとうございます！名前間違えてましたか！？すみません今すぐ訂正しますね！ご指摘有難う御座います (2018年5月5日 21時) (レス) id: 61e562ddfa (このIDを非表示/違反報告)
莉歌 - ストーリー面白くて好きです！指摘失礼します。幸村の名前は精一じゃなくて精市です！急にごめんなさいm(_ _)m (2018年5月5日 19時) (レス) id: 8044ae72c9 (このIDを非表示/違反報告)
ツナみゃー(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» この方が主人公のしぶとさが分かるとおもったんですよね (2018年4月29日 22時) (レス) id: 61e562ddfa (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - まさか幸村様が倒れるなんて！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナみゃー | 作成日時：2018年4月15日 22時
