俺達は潔癖症のお前を汚したくて仕方がない

お前のデータはここにあるからね ページ20

『わかりましたあの、真田さん
お願いがあるんですけど』




真田「なんだ？」




『保健室の場所ボク大体は
わかるんですけど
合っているか解らないんで(



着いてこい

こっちだ



！有難うございます』






真田「夏目、お前の潔癖症とやらは
何が駄目なんだ？
それを教えてほしいんだが」




『ボクは触られるのが駄目なんです
触られるのには二つあって
１つ目は体に触られること
２つ目は所有物に触れられること
それだけです』





真田「それだけなのか？
潔癖症というのは汚れている所を
触ったりすることも嫌じゃないのか？」





『ボクの場合はカウンセリングで
良くなってるんですよ
だから、まだ、
まだましな方です』






真田「俺にはお前のましな方が
よく分からん」




『何故ですか？』




真田「お前は自分の右腕を見ろ
それでましな方という気がしれん」




『まぁ、確かに真田さんが
いっている通りだと思いますよ
普通の人もそう思いますよ』




真田「お前はどうなんだ」




『ボクは真田さん達みたいな
普通の人間じゃないんですよ
だからどうもこうもボクにはありません』





真田「普通の人間ではない？
どういう意味なんだ？」





『ボクは感覚が鋭いうというか
敏感に感じてしまう五感が異常に発達して
夜になっても回りが見えるんですよね
潔癖症だって普通の人から見れば異常』





真田「、、」





『真田さんだって驚きましたよね？
血だらけになってもボクは右腕を
洗い続ける、端から見れば
痛そうですよね？勿論痛いです
それにボクの場合は普通の人の倍
以上に痛さはありますけれど
それをも忘れてやってしまう
私は普通の人間じゃない』





真田「お前は、、、




あ、つきましたよ

真田さん



ｯあぁ」




『ん？先生不在みたいですよ？』






真田「出張か俺は職員室にいって
鍵を借りてこようお前はそこで待っていろ」




『わかりました。有難うございます』




真田「当然のことだ礼などいらん」





ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ




『あーあ、行っちゃった
本当に似てるよねあの人と
緊張してしまうな』






見た目？いや顔の表情かな？


あの人にそっくり

だから、真田さんといると
緊張してしまうな


あぁ、早くレギュラーになって

全国にいってあの人と試合がしたいよ


ま、あの人はボクに
勝てないかも知んないけど


だって、お前のデータは

頭の中にちゃーんととってあげてるからね

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