【 R 16 ＋ 1 】

ウソ ページ5

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「 長妻くんはなんであそこにいたの？」






正直長妻くんの個人情報はもう
わかったから、うん、いや、あの。




わたしが一番聞きたいのコレだから。








怜「 長妻くんって嫌なんだけど 」





「 怜央 」




怜「 お、…おおう、」








諦めたのかなんなのか、スッと立ち上がって

わたしに詰め寄る。








「 え、なに、近い 」



怜「 おれさ、実は 」











初めて壁ドンとゆうものをされたわたしは
もう、なにがなんだかわからなくて







「 だから、え、なにってば 」




怜「 捨て子なんだ 」









「 ………… は？ 」








顔と顔、ほんとに1mもないんじゃないかってくらい

微妙な距離を保ってそう呟く長妻くん。








…… 長妻くんに、そんな過去があったなんて。









ただの明るいバカかと思ってた。


わたしってばほんとに性格わる…









怜「 ってゆーのはまるっと全部嘘なんだけどね？ 」




「 …………… はあぁああ？！？！」









訂正。こいつはただのバカだった。










怜「 反応が可愛かったから意地悪しちゃった、ごめんね？」








わたしが長妻くんの言葉を全無視しながら
ソファーにどかっと座ると









怜「 まってまって！でも超放任主義な家ってのはほんと！」








わたしの目線に合わせて

地面に座る長妻くん。









怜「 ちっちゃい頃から連絡さえしてれば何処に行こうが全く気にしないような親なんだよ 」






こんなの、捨てられてるようなもんでしょ？




なんて悲しそうに言うから。









……… ほおっておけないじゃん。









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