【 R 16 ＋ 1 】

誘夜 ページ22

長妻side

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平野さんが帰ってから、ベッドルームを覗く。






怜「 … A？ 」







僅かな期待を胸に、起きてるかな〜って
顔を見たけど。



…… まあ、寝てるわな。







仕方ない。今日は寝る。って考えて
Aから離れようとしたとき。








彼女がおれの腕を掴んだ。








怜「 ………… え 」



「 … 行かないで 」









いつ、起きたのか。




思った以上に酔っているようで

潤んだ瞳でおれをみるAからはお酒の匂いがした。








怜「 …… わかった 」








頬に手を伸ばして、
優しく唇にキスをすると嬉しそうに笑う。








「 もっと 」なんて言うから、止まらなくなった。









「 … っ、や、」








馬乗りになって、彼女を見下すと

比例して彼女はおれを見上げた。








Aの手首を握って、逃げられないようにすると
最初こそ嫌がったけど受け入れてくれた。





汗ばんだ体に張り付くシャツ。




全部がおれを誘ってるように見えて。








怜「 … 優しく、できないから 」









平野さんみたいな大人の余裕は

やっぱり無くて、自分でもガキだと思う。




目の前でおれに甘い声を出しながら
「紫耀」なんて他の男の名前を呼ぶ。








… 前はやめたけど、今日は無理。








いくらあいつの名前を呼ぼうがお構いなしに、

Aを愛した。








酔っているせいで、やけに積極的だった。








「 …… ん、」







攻めれば攻めるほど、
顔を歪ませ「気持ちいい」って。









… ずるい人。









怜「 A 、好き 」









おれはずっと彼女の名前を呼んだけど

彼女はおれの名前を呼ばなかった。









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長妻side、好きなんです(デレデレ)
そして長妻sideは不思議と切なくなるんです

待って。いや待てない。→←余裕？

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