32話 母らしき人 ページ36
ヒーロー…。
くだらないな〜。
もう、あいつらが来た時点で血を流させるなんてことは無理だ。
お前は最低なヤツだね。今は
｢感化され、とりつくおうとも無駄だ。人間の本質はそう易々と変わらない。｣
｢つまらないものを見た。帰ろう｣
｢おまえは私欲を優先させる贋物にしかならない！"英雄"を歪ませる社会のガンだ。誰かが正さねばならないんだ。｣
Aの表情にいつもの明るさはなかった。
｢たくさんヒーローいるのに、まだ増やすのかこの世の中は。｣
立ち上がり何事も無かったように立ち去りたかったが、言ってやりたいことがあった。
静かに下へと降りて飯田に近づき耳元で囁くように言う。
｢お前は本当のヒーローにはなれないよ｣
｢なっ｣
｢飯田くん！｣
とりあえずそのままかるーく顔殴ったよね！
1度そういうことした時点でもうヒーローじゃない。
それから私は、後ろにいるヤツらに背を向けて歩いて路地裏から出た。
そして帰り道。
｢A…？｣
歩いていると名前をいきなり呼ばれた。
振り返ればそこには結構老けて少しやつれている母らしき人。
多分母
｢Aなの！？A！？あんた今まで…｣
目に涙を浮かべて嬉しそうな顔をしてフラフラと手を伸ばしこちらへと近づいてくる母らしき人。
驚いて目を見開いてしまうがすぐに真顔に戻る。
私は一度逃げたんだ。もう別にどうでもいい。
私のことはいい加減忘れてほしいんだけど…。
｢おか…人違いですよ。｣
もう気を使われるのはごめんなんだ。うんざりする。
私は自由なのが好きなんだ。だから、
｢もう探さないで｣
それだけ言って走り去っていくA。
｢A！！待って！やっと見つけたのに…！｣
涙をポロポロと流しながら手を伸ばし1歩1歩近づこうとしてくるがこちらは走っている。
なので追いつかなかった。走りと歩きは違う。
だから叫んだのだろう。でもね、正直に言おうか
…。どうでもいいからさァ！！とりあえず名前連呼すんなよ！！！
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まる(プロフ) - プリンさん» ありがとうございます。更新遅いですがこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2017年12月27日 14時) (
レス) id: 1d96a2f26c (このIDを非表示/違反報告)
プリン - www面白くてこの作品大好きです！頑張ってください！！ (2017年12月16日 22時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - スノーだるまさん» そういうやり方も出来るんですね…。教えて下さりありがとうございます！ですが今までどうりにやろうと思います() (2017年11月13日 21時) (レス) id: 1d96a2f26c (このIDを非表示/違反報告)
スノーだるま(プロフ) - 編集画面の、工具のようなマークを押すとルビ振りというのがあるので、それに文章と読み方(ルビ)を入れると文の上に文字がきますよ！ (2017年11月13日 19時) (レス) id: 3d560af7df (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 夏目さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。敵連合いいですよね！気まぐれ更新ですがこれからも宜しくお願いします…！ (2017年11月9日 9時) (レス) id: 1d96a2f26c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2017年10月17日 21時
