◽︎ 16 押してダメなら ページ18
「なぁー俺ってやっぱAに嫌われてんのかな?」
「やっと気づいたのかい?察知能力が亀並に低いね君は」
「だってさぁかわいーんだもん、全部が。まじで食べちゃいたいくらい」
「君はグイグイ行き過ぎなんだよ。Aもグイグイ来る悟に慣れてしまってるみたいだしね」
「うっ…じ、じゃあどうすりゃいいんだよ!」
「言葉の通りじゃないか、Aにグイグイ行かなければいいんだよ。ほら、よく言うじゃないか押してダメなら引いてみろみたいな」
「いんや無理Aに触れ合えないとか死んじゃう。最強が死んでもいーのかよ」
「いいや任務の数が増えるから出来れば生き続けてほしいかな。それと君のその変態チックな発言も控えなよ、気持ち悪いから。
でももしかしたらいつもうるさい悟が話しかけて来なくなったらAだって不思議に感じて悟のこと考えるかもしれないよ?」
「…こ、今回だけだからな!!効果ないって思ったら即辞めるから!!」
「はいはい、余計なこと言わないように頑張りなよ」
_____
悟がおかしい
初めにおかしいと感じたのは朝での出来事だった。
『はよ』
「おはよう」
「おはようA」
「おはよ」
………あれ?
いつもなら挨拶したと同時に飛びついてくる悟が今日は机に伏せたままこちらをチラリと見ただけでまた目を閉じた。
『…体調悪いの?』
もしかしたら体調が悪いのかもしれない、と心配で声をかけると
「いや大丈夫。ありがと」
少し素っ気なく返された。
それからと言うものの俺には全然話しかけないくせに傑や硝子には普通に話す。その癖俺が話しかけると急に静かになって目を逸らす…その行動に少なからず俺はイラつきと少しの違和感を感じる。
…いや、悟が静かになって良かったじゃん。いっつも静かにしろって思ってたし、いい事なはずなのに…
『なんでモヤモヤするんだ?』
なんでか心の奥がキュって少し苦しくなった。
その隣で悟がその倍以上に心を傷めてひとりでに唸っているのを傑達に冷めた目で見られていたのを俺は知らない。
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あ。(プロフ) - 遺伝子レベルで拒否ってるは草。今度使お (2022年3月13日 14時) (レス) @page15 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
こたろう(プロフ) - めっちゃ好きです!!更新頑張って下さい! (2022年2月19日 1時) (レス) id: 879e4b5d86 (このIDを非表示/違反報告)
あほ - すごい面白いです!このために毎日がんばれます! (2022年2月17日 12時) (レス) @page7 id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - こう言うの探し求めてました!!!!好きです!続きを早く読みたい!頑張ってください!!! (2022年2月13日 22時) (レス) @page5 id: e7b4db75e5 (このIDを非表示/違反報告)
Hrmna_119(プロフ) - いいと思います!頑張って!! (2022年2月13日 17時) (レス) @page5 id: 4e57ef443a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷちーの | 作成日時:2022年2月12日 23時