私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ45)

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95話ページ45

夢主side

野「西蔭！それはシュートじゃない！」

西「なに！？」

野坂がそう叫んだが時すでに遅し。地面を使って軌道を変えたボールを万作がキャッチしシュートを放った

隙を突かれた西蔭は止めることができず、雷門は一点もぎ取った

試合が再開し灰崎は強引に野坂からボールを奪っていく

その後、灰崎は野坂に対する憎悪が膨れ上がっているのか、反則スレスレのプレーをしている

それを止めるかのようにみんなは灰崎からボールを取り、頭を冷やすように言う

そしてボールは前線の剛陣に渡り、剛陣はそのままノーマルシュートを放つ。それは当然の如く西蔭に止められる

剛「ぬわーくそー！」

日「この気に及んでまだやりますか;;」

小「なんでこんな重要な時にクソシュート打ってんだよ！」

剛「んだと！？(こっちだって真剣なんだっ)」

『あれは…』

つ「明日奈さんどうかしたんですか？」

『！いやなんでもない…もしかしたら…』

明日奈が独り言を言っている姿を近くにいたつくし、杏奈、道成は不思議そうに見ていた

そして試合に目線を戻せばボールは小僧丸に渡っていた

小「見せてやる！俺だけの必殺技！」

小〔火だるまバクネツ弾〕

小僧丸の新たな必殺シュートをは王帝月ノ宮のゴールに突き刺さった

しかし試合が再開されると、野坂の必殺技が雷門のゴールに突き刺さりすぐに点を奪い返された

引き分けのまま前半が終了してしまう

灰崎と野坂はお互いを睨み合っている。そこに明日人が入り込んできた

稲「野坂、灰崎そんなサッカー楽しいの？」

灰「なに？」

稲「今のお前たちはなんだよっ反則ギリギリのプレーで！違うだろっそんなのサッカーじゃない！」

野「君に何が分かるっ僕たちの何が分かるって言うんだ」

稲「分からないさ！お前たちがなんのためにサッカーしてるかなんて俺には分からない、わかりたいとも思わない！野坂、全力で向かってくるなら、全力で迎え撃つ。俺はお前みたいな相手とちゃんと戦いたいんだ」

野「…」

稲「灰崎も、お前はなんで一人で戦おうとするんだ。俺たちはチームだろ？お前の勝ちたいっていう気持ち、俺たちも一緒に背負わせてくれよ。サッカーは誰かを負かすためにやるんじゃない。想いを繋げるためにやるんだっ！」

灰「…」

稲「強い敵と出会えば自分の小ささや大きさを知ることができる。そうやっていくうちに胸が熱くなるんだっ」