私は野坂悠馬の姉２【アレスの天秤】 (ページ29)

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79話ページ29

夢主side

道「明日奈さん？」

『足、見せてみろ』

道「！」

道成は最後のシュートでボロボロになった足を見せた

『…今すぐ病院に行け。じゃないと悪化するぞ』

道「そんなっじゃあ次の試合は…」

『…無理だろう』

明日奈がそういうと道成は悔しそうそうに歯を食いばった。しかしすぐに顔を上げて

道「わかりました…」

『随分あっさりしてるな。“まだやらせてください！”って言うかと思ってたけど』

道「俺はもうやるべきことはやりましたから」

『そうか。じゃあ病院行こうか付き添うよ』

道「すいません、ありがとうございます」

明日奈は道成に肩を貸しながらタクシーで病院まで付き添っていった

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鬼道side

雷門vs 利根川東泉の試合の翌日鬼道家では灰崎と鬼道が朝食をとっていた

朝食を食べている間、灰崎は朝食に手をつけずに黙り込んでいた

鬼「落ち着かないのか？」

灰「ああ…こういう飯は性に合わねえ」

袴「性に合わなくとも、お口には合うはずです」

灰「！」

鬼「どうした？」

灰「いや…;;」

鬼「執事の袴田だ。気にするな。それとまだ迷っているのか？」

灰「本当にいいんだろうかってな…」

鬼「自分がどの面下げて出ていけるものか…とでも考えていたか？なんなら辞めてもいいんだぞ？」

灰「…いや、やらせてくれ。俺にはそれしか残ってないんだ」

袴「有人様明日奈様がお見えになりました」

鬼「通してくれ」

明日奈「おはよう有人、凌兵」

鬼「随分早かったな」

明日奈「たまたまだ。それでどうするんだ？」

灰「…いかせてくれ」

明日奈「分かった。じゃあ行くぞ」

灰「？」

明日奈「どこにって顔をしてるが今から行くのは雷門中だ。俺じゃなくて有人と一緒に行くか？」

灰「なっ…！」

明日奈「冗談だ。有人も一緒に出るだろ？」

鬼「ああ」

明日奈「ならそろそろ出るか。朝練の間にお前のことも紹介したいしな」

袴「雷門中までお送りします」

鬼「ありがとう」

明日奈「袴田さんいつもありがとうございます」

袴「お気になさらず」

鬼「行くぞ」

灰「お、おう…」

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明日人side

剛「道成が怪我して決勝欠席だと！？どうすんだよ！？」

奥「落ち着いてください」

剛「これで落ち着いていられるか！」