私は野坂悠馬の姉【アレスの天秤】 (ページ29)

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29話ページ29

夢主side

万「こ、コーチ一体何をするんですか？」

『万作お前はリベロになってもらうぞ』

万「リベロ、ですか？」

『ああ。これも作戦の一部だ。厳しくいくからな』

万「はい！」

ーその日の夜ー

『こんな夜遅くに呼び出してすまないな有人』

鬼「明日のことだろう？」

『ああ。灰崎を雷門に転入させることでいいんだな？』

鬼「ああ」

『そうか、じゃあ俺は帰るとするよ。明日の試合楽しみにしている。おやすみ』

鬼「？ああ。おやすみ」

カサッ

鬼「？これは…！」

鬼道のポケットの中には鬼道の妹春菜の写真が30枚ほど入っていた

シスコンの鬼道からしてみればこれ以上嬉しいものはないわけであって

今の鬼道はおそらく顔がこれでもかというほどにやけているのであろう

ー次の日ー

『おはよう雷門イレブンのみんな』

稲「コーチ！おはようございます！」

雷門「「おはようございます！」」

『この試合はお前たちのリベンジ戦でもある。しっかり気を引き締めていけ！』

雷門「「はい！」」

『さてと…つくし俺は観客席の方から前半は見るからその辺りよろしくな』

つ「わかりました！」

さあ星章は進化した雷門相手にどう戦うのだろう？

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鬼道side

なぜあいつが雷門側のベンチにいる？

そういえば最近水神矢がこんなこと言っていたな

“水「帝国の影山コーチが雷門の特別コーチになったそうですよ」”

あの噂は本当だったのか！？

だが相手がお前であろうとも勝つのは俺たち星章だ

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夢主side

観客席に向かっていると声をかけられた

『なんのようだ野坂悠馬』

野「やあ姉さん。姉さんが雷門の特別コーチになったって本当かい？」

『それを知ってお前はどうするんだ』

野「別に何もやらないし大丈夫だよ。姉さんは警戒しすぎなんだよ」

『…他に用は？』

野「いや何もないよ。姉さんが見えたからこっちに来ただけさ」

『政也はどうしたんだ？』

野「え？置いてきたけど」

『はぁ…お前はシスコンなのか？』

野「そうだよ(ｷｯﾊﾟﾘ」

『キッパリ言うなよ…まあいい用がないなら俺はいくぞ』

野「そうそう姉さんオーナーが戻って来いって言ってたよ」

『！…じゃあそのオーナーに伝えろ。“俺は戻る気は絶対ない、たとえ悠馬を人質にしても”ってな』

野「え…？」

『じゃあ』