坂を上りきった先に4【欅坂46】 (ページ5)

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THE LAST LIVE DAY2 ページ5

○

菅井「円陣！！」

ゆっかーがそう言うとメンバーが集まる

菅井「A、お願い」

私、、？最後なのに、、っと思ってゆっかーを見ると私を見て頷いてくれた

『THELASTLIVE！！最終日！』

「「「はい！」」」

『ほんとに、今日で最後だから、、皆で悔いなく楽しんで、
このライブも笑顔で終れたらなって思います』

「「「はい！」」」

『このメンバー全員が無事に最後を迎えられた事が本当に幸せです！！』

「「「はい！」」」

『せーの、、！！』

「「『謙虚！優しさ！絆！キラキラ輝け、欅坂46！！』」」

開演

やっぱり、最終日も私の両親は来ていなかった
それだけなら、、まだ、良かった

友梨奈の姿がなかった、、もう中盤に差し掛かろうとしているのに
仕事が入ったのかな、、どうなんだろう、、分からない

『耳を澄ますと聞こえてくる、色々な声や物音、、
人は誰もその喧騒に、大事なものを聴き逃している』

「「「Wo oh oh oh oh ...」」」

『ねぇ、ちょっと静かに、、ほんの少しで良いから自分の話じゃなく
他人の話聴いてみてほしい、冷静になろうって合図をくれれば良いのに、、』

誰がその鐘を鳴らすのか？の披露が終りMCの時間の筈だった

菅井「A、これ！」

と言われ、マイクを渡され私だけがステージに取り残され皆がはけていく

『ぇ、えぇー、、と、、』

そんな姿に呆気に取られていた時、前を向くと友梨奈が息を切らしていた

『、、』

来てくれたんだ、、そう思っていた矢先、友梨奈の隣に立つ二人の姿
お父さんとお母さんだった、、二人もまた息を切らしながら席に座った

『誰もいないMCって初めてで、、ちょっとビックリしているんですが、
本日は欅坂46、THELASTLIVEをご覧の皆さん本当にありがとうございます』

そんな両親の姿に涙を堪えながら、私は深々と頭を下げた

『昨日今日と、、欅坂の歌ってると、、沢山の思いが込み上げてきて、、
私自身、このメンバーと駆け抜けてきた５年間を振り替えることが出来ました

私は、中学生の頃、親の反対を押し切ってオーディションを受けて、、
今この場に立てているんですけども、、そうですね、、この五年間、、
連絡も取ってなかったんです、、今思えば、、長い反抗期だったのかなって、、
思うんですけど、、今親友と一緒に、このライブを見てくれていることが、、
本当に幸せで、、欅坂46として頑張って良かったなって思えています

最後なので、正直に話しますね？笑』