友達 ページ26
◯
理佐「お待たせ」
尾関「待った？」
『うぅん！』
理佐「行こっか」
『今日どこ行くのー？』
理佐「うーん、、」
尾関「Aは？」
『映画！！今泉の公開してるでしょ？』
理佐「あっ、たしか今月だったよね？」
『うん、二日！まだ二人が見てないなら、、って思ったんだけど』
尾関「まだ！！映画行く？」
『私今日しか行ける時なくて、、』
理佐「行こう」
『やったー！！！』
「飛来じゃん」
「ほんとだー」
そういわれ振り向く
『えっ』
尾関「誰？」
理佐「知り合い？」
『、、えっ、あっ、、ちょっと、、待ってて』
声を掛けてきたのは同級生だった
「俺らさ、親の転勤でこっちに引っ越してきてさ」
『、、』
私に友達なんかいなかった
デビューするまでずっと、、隣には友梨奈一人だった
「ねぇ、飛来さん聞いてる？」
『ぁっ、はい、、』
「はい、、って、なにそれ俺ら友達じゃん！」
「連絡先教えてよ」
『、、えっ、何で、、』
「せっかく同級生が再会したんだからいいだろ？連絡先くらい」
「私達、みんな、鼻高々なんだから！同級生が有名人だって」
きっと連絡先が聞きたいのはただそれだけ、、少し有名人だから
友達なんて思ってない、、
「後ろにいるの櫻坂のメンバーだろ？」
『、、違います』
咄嗟に出た嘘
「ぇ、どう見ても渡邉理佐と尾関梨香でしょ」
「マジかよ！ついでにあの二人も紹介してくれよ！俺ら友達じゃん、な？」
『だったら、、私のだけで、、お願いします、、』
理佐side
尾関「理佐、本当に友達かな？あれ」
Aの様子がおかしかった、友達なのに敬語、、
そもそも、てち以外の友達の話しなんて聞いたことない
Aが握りしめる手は震えていた
理佐「映画、予約しといて」
尾関「えっ、ちょっと！理佐！！」
◯
「そういえばさ、平手は？一緒に仕事してんだろ」
『、、別に、仲良くなかったじゃん、、私達、友達でもなんでも、、』
「はぁ？！」
「少し有名になったからって、、調子乗ってんじゃねぇぞ！！」
『っ、、』
理佐「やめてください」
『理佐っ、、いいから』
理佐「よくないっ、、友達なんですか？本当に、、警察呼びますよ」
「丁度言い、、お前ら２人知ってるか？」
少し離れた所にいるおぜにも視線を向けた
「こいつが、友達いない理由」
『や、、やめて、、』
「こいつ転校してきてよ、小学生の時から根暗でつまんねぇ人生送ってんだよ」
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作者名：ばし | 作成日時：2023年12月17日 22時
