坂を上りきった先に4【欅坂46】 (ページ23)

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写真ページ23

キョロキョロと待ち合わせ場所を見渡す

『あっ、、！！』

待ち合わせの場所に変わらぬ姿できてくれた彼女は私を見つけ手を振った

『愛佳！！久しぶりっ！！』

愛佳「A！！元気だった？」

『うん！愛佳は？』

愛佳「元気、めっちゃ久しぶりなんだけど！！」

愛佳は珍しくテンションが上がってた
もちろん私も、愛佳とは卒業して以来会えてなかったから約二年ぶり

愛佳「てちも、元気してる？」

『うん、元気！』

愛佳「ビックリしたよ、二人でデビューってニュース見て」

『ごめんね、中々伝えられなくて』

愛佳「うぅん」

『愛佳は会ってるの？他のメンバーと』

愛佳「会ってないんだよねー、理佐とはたまに」

『そっか、、』

私たちはカフェに入りドリンクを頼んだ

愛佳「最近どうなの？仕事」

『んー、有り難いことに忙しくさせてもらってる』

愛佳「ドラマ決まったりしてる？もしかして」

『まだ詳細は言えないんだけど、、映画決まったんだ！』

愛佳「えー！おめでとう！！」

『うんっ、ありがとっ！』

私がそう言うと愛佳は微笑んだ

『ん、愛佳？』

愛佳「ハイチーズ」

そう言い行きなり写真を撮る愛佳

『ねぇ、何？笑いきなり撮んないでよ笑』

愛佳「、、」

『愛佳？』

愛佳「A、ちゃんと笑えるようになったね」

携帯を見てそう言う愛佳

『え？』

愛佳「ほら」

『あ、っ、、』

そう言われ見せられたのは、古い写真、、どの写真も私に笑顔がなかった
笑っててもなんかぎこちない、、そんな感じの表情

愛佳「何がAをここまで笑顔にさせてくれたんだろうね」

『、、』

愛佳「私には、、できなかった」

『私、、愛佳が側にいてくれたこと感謝してるよ
ずっと、言ってくれてたじゃん、"そのままでいいんだよ"って
あの言葉があったから私は欅坂46をありのままで受け入れてもらおうって思えたんだよ
だから、私を笑顔にさせてくれたのは愛佳やメンバーなんだよ』

そう言い愛佳を、真剣に見つめるとフワッと頭に手が乗り、
私の髪の毛をクシャクシャっと撫でた

『わっ！！ちょっと、ワックスつけてるんだけど？』

愛佳「Aっ！！」

『えっ？てか、愛佳人の話聞いてる？ワックス、、』

愛佳「Aが笑ってくれて私幸せだよ？」

『、、うんっ、ありがとう、愛佳』

愛佳「沢山頑張ってきたんだもんね？、、卒業おめでとう」

『うんっ、、！』

愛佳の携帯に新しい写真が一枚増えた
これからはもっと増やしたい