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私を支えてくれたのは。
「二宮さん…」
和「何がどうなったらこういう状況になるかな…」
男「にのちゃん！なんだーにのちゃんが2軒目行かないっていうから女の子見つけたのに」
和「そのナンパ癖なんとかしなさいよ」
私を軽々支えたままの先輩と
目の前のナンパ男が、当たり前のように話をしている光景をみて
私の頭は完全にフリーズした
男「にのちゃんが素直に次行くって言ってくれたらよかったのに」
和「俺まだ行くなんて言ってないんですけど」
「あ、の…」
和「で、ナンパされる方もさっさとこんなの振り切りなさいよ」
ほら、大丈夫？っていとも簡単に私の体を元に戻した先輩は
今日もまた、かっこいい。
男「ん？にのちゃん知り合いなの？」
和「大学の後輩」
男「また女の子増やしたの！？」
和「人聞き悪いこと言うんじゃないよ、相葉さんの方が多いでしょうが」
相葉さんと呼ばれるナンパ男の声に耳を澄ませる
…あ、わかった
急にぴんときた、この声
やっぱり聞いたことある
「あの…前、すごく電話してた人…ですか？」
和「ん？前？」
「その、二宮さんにご飯連れてってもらったとき…あの、就活帰りの…」
和「…あー、そうこの人笑、スピーカーみたいな人」
雅「ん？なにそれ」
和「あなたの声がでかすぎるって話」
先輩の知り合いなんだと思って改めて顔を見ると
これまた、何人も女の子を堕として抱えてそうな
ちょっと危なげだけど今日もピースフル！！って感じのきらっきらスマイルを浮かべてる
和「…俺この人送るから、女の子なら他あたって」
雅「まあにのちゃんの後輩ならしょうがないか、またね！えっとー…なにちゃん？」
「あ、A…です」
雅「ん、Aちゃんね、今度にのちゃんも混ぜてのもーね！」
遠くに可愛い女の子を見つけたらしい相葉さんは
きらっきらスマイルを浮かべながらその場を後にした
「あの…ありがとうございます、助けてくれて…」
和「あんなの一蹴りして振り切ればいいのに」
「できませんよそんなこと笑」
和「そうでもしないといつか本当に襲われるよ？笑」
「勘弁してください笑」
顔も見れないくらい緊張しているのに、
先輩の声を聞いていると
なぜか言葉はすらすらと出てくる
和「で、どっち？」
「はい？」
和「家、送るって言ったでしょ」
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作者名：風和?? | 作成日時：2019年12月15日 0時
