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翔「あいつも選ばれてたんだけどさ」
「そ、うなんですか」
翔「どういう風の吹き回しなのか、今年は出ようかなとか言っててさー」
不思議でしょうがないって顔した櫻井さんは
なんでだろうって首をかしげてる
「そんなに…意外なんですか？」
翔「1年の時も候補になっててさ、その時は当時の先輩にかっこいい人多くて入らなかったんだけど」
2年の時はミスターに出なよって話が出るたびに
わざわざ自分に言い寄ってきた女の子とか
飲み会で出会った女の子とかに条件だして
候補にも選ばれないようにしてたし
去年に関しては選ばれても前代未聞の拒否をしたし。
それが今年は急に出るかもとかいいだしたから俺朝からびっくりしてさー
櫻井さんが言葉を続けるほどに、呼吸が苦しくなる
翔「Aちゃん？大丈夫？」
「え？あ、だ、大丈夫ですよ」
翔「まあとりあえずメグによろしくね笑」
「あ、わかりました…」
じゃあねって私の横を通り過ぎた櫻井さんを
「櫻井さん！」
呼び止めたのは反射だった
翔「ん？」
「あの…、」
これまた不思議そうな顔をしている櫻井さんとの、距離を詰める
「二宮さんって…」
翔「にの？がなに？」
「二宮さんって…なんなんですか」
翔「…？どういうこと？笑」
「…いえ、すいません、やっぱりなんでもないです、メグに伝えときますね」
失礼しますって軽く会釈して逃げるようにその場を去った
.
海人「やっと戻ってきた」
お昼のピークをこえた食堂は
さっきよりも落ち着きがあっていい匂いがたくさん漂っていた
「ごめんごめん笑」
メグ「もうー先にご飯買ったよ？」
「うん、ごめんね、私も買ってくるね」
かろうじて残ってた豚丼を購入して、みんなのもとに戻る
メグ「みんな遅い。Aも、翔くんも」
海人「連絡来ないって怒ってんの笑」
「あ、それなんだけど…さっきそこで会って…」
事情を説明して伝言を伝えると
明らかに落ち込んでたメグの表情は一気に晴れやかになる
メグ「やっぱりでるんだー！楽しみすぎる」
「よかったね」
メグ「うん！でも翔くんに会えたなら私も一緒にトイレいけばよかったなー」
海人「すごい行動力だよな本当に」
亮「他のことに活かせたらよかったのにね」
メグ「うるさいわね、いいのよこれで」
なんとなく、
さっきの櫻井さん以外の出来事は
話さなかった。
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作者名：風和?? | 作成日時：2019年12月15日 0時
