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それからひと月が経過した。
もう蝉が鳴いてて、べったりした暑さが全身を包む
あれから
あの画面は1度も変わることは無かった
きっと就活で疲れてるところを嫌な気分にしちゃったんだろうなって思って
改めては何も送れなかった
少ししょんぼりもしたけど私が調子に乗りすぎてただけなんだろうし
先輩にとって私はきっと“メンドクサイ約束を断るための口実”を作ってくれる人だから
これ以上、気にしないし何かをいい方向に思い描くのもやめた。
そんな私のブルーな気持ちはおかまいなしに
今週に入ってからずっと機嫌のいいメグ。
メグ「今日はなんの日でしょうか！」
ご機嫌なメグがお財布を片手に、私たちに問いかける
海人「お前それ1週間連続で聞いてる」
亮「もはや翔くんの日」
「確かに笑」
先週、ミスコンとミスターコンの6人を選ぶ投票が締め切られ
今日はその結果が出る
とはいえ本人の承認を得るから
私たちが参加者を知ることが出来るのは週明けの月曜日
メグはどうやら、参加確認のための連絡が櫻井さんの元にきたら連絡してほしいと
本人に頼んだらしく
今か今かとその時を待ってる
海人「昼には本人に連絡がいくらしいじゃん」
メグ「もうその昼なんだなー！」
「早くお昼食べに行こ笑」
携帯を気にして全然歩みを進めないメグを引っ張って食堂へ向かった
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海人「いってくるー」
亮「今日は唐揚げ定食だな」
メグ「まだかなー」
「ごめん私トイレ行ってくるね」
お腹を空かせた学生の波をかき分けて食堂を一度出る
すぐ右に曲がればトイレはあるんだけど
この時間は大混雑してどこぞの遊園地みたいに並んでるから
トイレを通り越してすぐにある隣の棟へ向かった
ちょっと離れればこんなにすいてるんだもの
こっちに来て正解。
用を済ませてトイレを出ると、食堂へ続く廊下とは反対側に見覚えのある背中が見えた
それが誰かを認識するよりも
足が動き出す方が先だった
途中で何をしてるのかと我に返ったけど
なんとなく、今は声をかけにいかなきゃならない気がしてもう一度足を進める
その背中が角を曲がったのを見て足を速めると
曲がった先にあった階段の踊り場でその顔がみえて
すかさず声をかけた
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作者名：風和?? | 作成日時：2019年12月15日 0時
