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「もう！」
和「いいでしょ笑」
「･･･恥ずかしい」
和「今更？笑」
彼はこんなに余裕そうなのに、一人で恥ずかしくなったり帰りたくないって思ったり。
何考えてるんだろうってまた恥ずかしくなる
和「お嬢さんそんなに照れたの？笑」
「そう、じゃなくて･･･その･･･」
和「どうした？」
「寒い、ね」
和「外だしね、そろそろ帰る？」
今日だけは、ちょっと我儘でも許してくれるかな。
「まだ･･･一緒にいたい」
ひかれたらどうしようって思うと、顔があげられない
やっぱり･･･帰った方がいいよね
和「･･･うち来る？」
思いもよらない言葉が返ってきてまた頭は混乱状態
「いい･･･の？」
和「帰らないんでしょ？笑」
「･･･うん笑」
いたずらっ気に笑う顔にまた胸が締め付けられる
だけど今は、その胸の苦しささえ愛おしく思える
和「行こ」
隣を歩きだした彼は
そっと手を絡めてきた
二人で手を繋いで夜道を歩く
たったそれだけのことなのに、緊張と嬉しさで息が苦しい
繋がれた手が震えそうなのはきっと、寒いからだよね
和「･･･い」
微かに聞こえた彼の声
「なんか言った？」
和「･･･なんでもないよ」
「なんか言ったでしょ」
和「言ってない言ってない」
「もーケチだなあ」
何を言ってたのかすごく気になったけど
そのあとすぐに私たちの手は彼のコートのポケットに収まって。
単純な私は、それだけでさっきまでのことなんてどうでもよくなったんだ
この道だって、何度も通ったことがある
慧人とだって･･･何度も通った
だけど今はまるで初めて来た場所みたいにうきうきしてる
枯葉が散って寂しげな木々だってすごくきれいに見える
好きな人の隣を歩けることって
こんなに素敵なことだったんだね
もう、胸がいっぱいだよ
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風和??(プロフ) - かなとさん» 見逃していましたすみません。ご指摘ありがとうございます (2019年8月2日 22時) (
レス) id: 719a9c7780 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月2日 21時) (レス) id: 9ac913b464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風和?? | 作成日時：2019年8月2日 21時
