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これまでたくさん、苦しい涙は流してきた
きっと一生分のものだよ
だからもう、嬉し涙流してもいいよね？
神様も怒らないでいてくれるよね？
彼の鼓動を感じながら、幸せをたくさん吸い込む
和「ねえ、」
「うん？」
私を包み込んだままの彼が、そっと言葉を落とす
和「俺だけを信じて、ついてきて？」
一度私を離した彼が、今度は正面から見つめてくる
その強いまなざしに、再び涙は溢れる
いつからこんなに泣き虫になったのよ、私
1人で泣くことはたくさんあっても
誰かの前で泣くことなんてなかったのに。
彼の前だと涙の止め方すらわからなくなる
和「わかった？」
少し呆れたように笑う彼の問いかけに
「うんっ、」
私なりに大きく返事をした
軽く「ん、」って答えた彼は、また私を包み込んでくれる
もしも
私の我儘がまだ許されるのであれば
私はもう二度と、この胸から離れないし
彼が繋いでくれた手は離さない
きっと、もうこの手を放してって言われるまでは
なにがあっても、その手を掴むよ
その手を、信じるよ
和「もうAのこと離さない」
幸せすぎる一言に、泣きじゃくりながら頷いた
.
和「目腫れてるし笑」
「だって、」
次の日の朝
私は人生で一番穏やかに目覚めたと思う
泣きじゃくる私の唇にそっとキスを落とした彼と過ごした甘い夜
溶けてしまいそうだった
和「泣きすぎるからしょっぱかったんだけど、笑」
「もう！笑」
和「あなたのせい笑」
そういたずらに笑う彼の寝ぼけ眼にだって
写ってるのは私だけ。
ほら
それだけでまた泣きそうになる
和「これ以上泣いたら目開かなくなるよ？笑」
「泣かせてるのは二宮君だよ」
和「なんでよ笑」
よしよしって茶化しながら私の頭をなでる彼
そんなことされるとさすがに恥ずかしくて、シーツで顔を隠す
和「あ、それ反則」
「なんで、笑」
和「俺のせいで泣いてるんだったらちゃんと泣き顔見せなさいよ」
「嫌よ笑」
和「なんで」
「こっちのセリフよ笑」
必死に隠してたのに、結局取り上げられてしまう
和「泣き顔も可愛いから隠す必要ないでしょ」
「っ、」
和「あ、今度は真っ赤笑」
二人でシーツに包まって過ごす朝は
世界一幸せな朝
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風和??(プロフ) - かなとさん» 見逃していましたすみません。ご指摘ありがとうございます (2019年8月2日 22時) (
レス) id: 719a9c7780 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月2日 21時) (レス) id: 9ac913b464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風和?? | 作成日時：2019年8月2日 21時
