AddictioN -yellow- (ページ8)

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潤「ごめんごめん」

「おかえり」

潤「まじで申し訳ないんだけど、また部長に呼ばれて…」

「飲み会？」

潤「そう、本当にごめん」

「平気だよ、私もう少しいるからさっき頼んだご飯食べとく笑」

潤「次行くとき全部奢るわ」

「楽しみにしとく笑」

時々ある松本くんのお呼ばれ

飲み会の場で熱く語るタイプの彼

それを部長が気に入ったらしくて

出来上がり始めた部長から何度か声をかけられてる

断ってるところも何度か見たけどさすがに毎回断るわけにはいかないからと

急いで身支度を整えた松本くんが店を後にした

さて、私はどうしよう

帰るには早いなぁなんて考えながら残ってるビールを飲み干す

残りのご飯食べて、あと一杯飲み物飲んだら帰ろう

そう思ってドリンクを注文した

明後日はまた日曜日

カフェに行くか、行かないか。

慧人と出かける予定もなければやらなきゃいけないこともない

行ったら･･･会えるかな

その考えが浮かんだ瞬間、首をふった

なにを考えてるの私

私には相手がいるじゃない

それにきっと向こうにだって･･･

もう終わったことなのに、

蓋をしたはずなのに

ずっとずっと私の中から消えない存在

忘れたかった

でも忘れなかった

忘れられなかった

何度も何度も頭の中で名前を呼ばれては苦しくなって

どうにもできなかった

バカみたいだなあって

今でも思ってるよ

そんな自分に苦笑しながらお酒を飲み干す

そろそろ帰ろうと、残り物を食べ終えたとき

後ろから聞き覚えのある声が聞こえた

雅「こんばんは」

「こんばんは」

雅「お仕事終わりですか？」

「はい」

和「一人？」

「同僚と来てたんだけど急用できたからって帰っちゃって」

雅「じゃあ俺らとのもうよ！」

目玉がとびでそうなくらいには驚いた

話したいけど、ちゃんと話せる･･･かな

雅「女の子いるほうがお酒美味しいし！」

「いやでも…申し訳ないです」

雅「大丈夫ですよ！あっちにもう二人いるけど、きっと二人とも喜んでくれるよね、にのちゃん」

和「いや…うん、まあ」

正直戸惑った

いいの？って

でも、悩んでる間もなく爽やか店員さんに腕をひかれて奥の席に連れて行かれた