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#44 ページ4

付き合ったことがないわけではないけどキスをするのはこれがはじめてで、どうしたらいいかわからないまま拓也さんに身を任せる。


「……っ、はぁ……」


唇が離れると私は乱れた息を整える。


江「……ん、ご馳走さま」


拓也さんはそれこそ大人の余裕なのかそう言うとペロリと自身の唇をなめて微笑んだ。


江「もう一回……?今度はAからしてみる?」

「も、もういいっ」


くすっと笑った拓也さんのペースに巻き込まれてはいけないととっさに感じたのか慌てて首を横にふる。


江「……だって……さ……」

「だって?」


拓也さんは私の肩に顔を埋めるとはぁ、と息を吐いた。
私はさっきのキスでどこか敏感になっているようでそれだけでもビクリと肩を震わせてしまう。


江「Aが……何処かに行ってしまいそうなんだ。
鎖をつけたいわけじゃない……でも、俺のって証拠が欲しいんだ……」


その声は小さくて、不安そうで……

だから私はそんなことないよ、という意味を込めてそっと抱き締めた。


「……好き、大好き、愛してるよ、拓也さん」


私からこんなことを言うのは初めてだったかもしれない。

でも、今だから言っておこう。


「拓也さんが心配しなくても私はもう何処にもいかない。
ずっと、大好きな拓也さんの側で……拓也さんが私を要らないって言うまでずーっと支えてあげる。
約束よ」


私が思っていること。

ずっと伝えたかったこと。

ようやく、伝えることができたよ。

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りん - 江口さんが可愛い (2021年1月30日 21時) (レス) id: 07a6fa4ad9 (このIDを非表示/違反報告)
- 初めまして!!この小説やばいです…えぐぅがかっこよすぎてキュンキュンが止まりません!!小説を読みながらにやけてます!!更新頑張ってください!! (2017年10月28日 19時) (レス) id: 09c8f80850 (このIDを非表示/違反報告)
未來 - 早く続きみたいです!きゅんきゅん止まりません(*^^*) (2016年11月15日 22時) (レス) id: b80fa960e1 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初めまして!小説読ませてもらいました!江口くん大好きなんで、終始ニヤニヤしちゃいました(笑)これからも楽しみにしてるのでゆっくり焦らず頑張ってくださいね! (2016年11月6日 19時) (レス) id: 95d1eacfff (このIDを非表示/違反報告)
赤雛莉乃(プロフ) - 藍乃さん» ありがとうございます!そう言っていただけるとモチベーションも上がるので嬉しいです。誤字の件、先程訂正致しました……!御指摘ありがとうございました。 (2016年10月11日 19時) (レス) id: 22a564b8a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2014年12月8日 16時

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