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だって離れてるって ページ10
「A…あの光見とけよ…」
すばるがあたしの目線に屈んで
指を光にかざす
すばるの手の平に何かが光る
すっと、手をおろすと
その手の中には
ダイヤの指輪…
あたしの左手の手袋を外して
薬指にはめた
「嘘や…」
「嘘って、なんやねん
今年は、好きって言わん」
あたしの左手を、自分の手の平に乗せて
「A…お前を愛しとる
俺と結婚して…」
そう言った
空からは真っ白な雪が
ちらつき始めた
「雪が降る前に、返事して…」
ちょっと照れて、手で口元を隠す
「あたしもすばるを愛してる
あたしをお嫁さんにしてください」
嬉しくて
すばるに抱きついた
あたしの頭を撫でて
「雪、降って寒いけど
もうちょっとだけ、ツリーみよか…」
って…
あたしも頷いて
すばるに抱きついたまま
ツリーを見ていた…
雪がゆっくりとツリーとあたし達に
落ちてきていた…
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年12月7日 11時
