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でもな… ページ6
「美味しすぎる…」
デザートをゆっくり味わってると
扉が開いた
あたし達のいる席は
特別リザーブ席…
二人の友達しか座れなくて
他のお客様からは
余り見えない
ランチを少し過ぎて
比較的、客足もまばらになってきてる
「A…帰ろ…」
あたしを見て、眉を下げてる
松にぃが
「すばる…これが最後だと思えよ
Aは、俺の可愛い妹だからな」
松にぃが立ち上がって
すばるを睨み付けてる
「松にぃ、ごめん
A…返してもらうわ…」
すばるがあたしの手を引っ張って
自分の車に乗せる
あたしの首に
赤いマフラーをぐるぐると巻き付けた
「A、すまん。俺が悪かった」
あたしは、何も答えずに
窓の外を見た
車を走らせてるすばるも何も言わない
すばるの家について
駐車場に入ると
後ろから、すばるの体温を感じた
「あのまま、電話出てくれへんかったら
どうしょうって思った…」
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年12月7日 11時
