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寂しいやん… ページ12
「うわぁ、わかりやすい
動揺のしかたやな」
横ちゃんの言葉も耳に入らないくらい
テンパるあたし…
鞄をつかんで
「あたし、会社に…」
そっと、１番奥のカウンターの席を
降りて
横ちゃん、相葉ちゃん、すばるって
並んで座ってる
後ろを、通ろうとした
すばるがあたしを見てる
物凄くガン見されてる
そりゃ、キモいわ…夢でも
あんなことや、こんなこと…
うん、逃げよう…
「スミマセン、オサキニ…」
片言の日本語で…
何がおこったのか…
腕を掴まれてる
すばるに…なんで？怒られる？
真っ赤な顔で涙目のあたしに
「ほな、赤いマフラー買いにいって
ツリー見にいこか…
まあ、指輪はもうちょっとしてからな」
って
薄暗い空を見て
「今日やったら、雪も降りそうやしな」
って、ちょっと照れて笑った
「う、嘘や…」狼狽えるあたしに
「嘘って…
夢だけでええんか？」って
あたしの腕を掴んだまま
そう言った
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年12月7日 11時
