頑張れば、必ず…2

・ ページ19

毎日、放課後は剣道部の部室や体育館で
マネージャーとして
色々な雑用をこなしてる


もうすぐ夏の大会がはじまる
そして、この大会が終わると

錦戸先輩たちは引退する



毎日遅くまで練習をして
朝も早い時間から学校にいる



面を外して
汗を拭きながら、先輩がこっちに向かってくる

「A、悪い。なんか冷たいもんくれん？」

「はい」っと返事して

用意していたスポーツドリンクを
手渡す


防具つけてると倍は暑い…
ましてや、あんなに動き回ると…



団扇で先輩を扇ぐ

「ありがとー」

にかって笑う…この笑顔にやられたあたし


そう、ずっと


錦戸先輩に片想い…




スポーツドリンクのコップをあたしに渡して

「よっしゃ、頑張るかぁ」

って、練習の輪の中に戻っていく




その後ろ姿に思わず見とれてしまう
美緒に、つつかれて

「もう、そんなに好きなら
早く告白したらええのに」

なんて呆れられる



出来るものなら…ね…

・→←剣道部で…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す