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１ 大倉忠義 ページ10
今日もカフェの窓際の席に座って
文庫本を読んでる
彼女が、俺のカフェにきたのは
もう、記憶の彼方
初めて自分から声をかけた
「珈琲のお代わりいかがですか？」
「ありがとうございます」
声まで可愛い
そんな彼女が待ってるのは俺やなく
カフェの近くの会社に勤めてる男
背も高いし、モデルみたいな奴
「お待たせ〜」
今日も、爽やかに店に入ってきた
嬉しそうに
立ち上がって
二人で帰っていく…
勇気もなければ、根性もない…
出るのはため息だけ…
一緒に働いてるヤスが
「そんなに、気になるんやったら
聞いたらええのに」
って可愛いく笑う
そんなん、聞けたらきいてるわ
と叫びそうになるんは、しゃあないな
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作者名：∞やすばのなな∞
| 作成日時：2016年5月20日 8時
